「忍耐」はどちらかというと、精神的、心理的なことに使います。
将来のために、現在のつらい状況や悲しみ、苦しさ、焦りなどに耐えるというニュアンスがあります。
たとえば、日本語の先生に必要なのは「忍耐力」です。学生の話がどんなにゆっくりでも待ってあげなくてはいけないし、ちょっと間違えたからといって怒ったりしてはいけません。
「忍耐する」という動詞もありますが、「忍耐」という名詞や、忍耐力、忍耐強い などの派生語のほうがよく使われます。
動詞は「耐える」「耐え忍ぶ」などがよく使われます。
「我慢」は日常的、身体的なことによく使います。
授業中にトイレに行きたくなっても、我慢します。
歯医者は痛いですが、虫歯を直さなければならないので我慢します。
「おもちゃを買って!」と泣くこどもに、お母さんが「お金がないんだから我慢しなさい!」と言います。
街ですごくかわいい女の子を見かけて、我慢できずについ声をかけてしまいました。
ケーキを食べたいけど、ダイエット中なので我慢しなければいけません。