一番最初のは高校卒業後の夏休みです。何か新しいものを勉強したりすると思って、時間潰すとして近所の日本語教室に行きました。当時に使われた教科書は「みんなの日本語」だったのです。ただ、授業のスピードが速すぎで、どうしても追いつかなくて、発熱まで頑張りますけど最後までやり遂げなかった。
大学に入ったら、二年生になると、日本語の研究論文や本を読みたくなります。専門は古典ですから、日本側の研究成果が大事って先生に言われて、日本中国学という授業もありますし、とにかく日本語を勉強しましょうって思っちゃいます。
留学することもしたかったですけど、結局出来なかった。まさか結婚してから日本に移住することになるとは、思っても見ませんでした。しかも12年後使われた教科書は、また「みんなの日本語」でした。
もしかして、人生ということは、実は「寄り道」なんかはないです。一度かけた時間、必ずいつかに報われてくれると思います。