躾の厳しい中学校と高校から大学に入り、私が一番感慨深いところは、自分の行為に対して責任を担なければないのである。
大学は私の国では、独立の「大学自治法」に従い、一定な自由度が持たれる教育機関とも言える。このような環境で四年ほどの生活を送ってきた大学生は、法律上の成人年齢に達した上で、自由のある制度の間で、何かすべきかすべきではないか、すべて自分の判断で探しまくて、実行するのだ。高校のように先生から手を貸すことがなくなり、試行錯誤をしながら、事物に対する対応能力と責任の担うことを強制的に見習え、そしてそのテクニックを身に付けるチャンスとも言えるのではないかと考えられる。
自由を与える上で、勝手なことをやる放題、とのような権利ではなく、 むしろその曖昧な境界線で、心の「尺」は何処、どうやって置くのが、大学から教われた大事な教訓である。