Omschrijving
『森』の観察をはじめてから、1週間ほどたったある日のこと、カンパネラ少年は、たいへんな発見をしました。『森』の奥にある湖のほとりに、カンパネラ少年とおなじ年くらいの赤毛の女の子がヒョッコリとあらわれたのです。
「どうして『森』に人間がいるんだ?」
さらにおどろいたことに、女の子は防護スーツを着ていませんでした。
人間は『森』では生きられないはずです。学校ではそう習いました。
しかし望遠鏡には、『森』の中で笛をふく女の子のすがたが、たしかにうつしだされていました。
その日から、カンパネラ少年は、『森』にむけた望遠鏡を毎日のぞくようになりました。
観察をつづけていると、いろんなことがわかってきました。
『森』にはおとなの男の人や女の人も暮らしていました。空中帝国とおなじような暮らしが、
そこにあったのです。
しかし学校では、あいかわらず、「『森』は細菌だらけで人間は住むことができない」と習います。
これは、いったいどういうことでしょう?
Podcast Kanaal
朗読クラブ📚Reading to Japanese language learners
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