砂糖と砂糖は、まぜられないです。同じものだから。
砂糖と塩なら、まぜられますよ。でも、いったん、まぜたら、もう区別つかないですけどね。どっちも白いし。
**** 中間結論
-「混ぜる・混じる」が他動詞・自動詞のペア
- 「混ざる」はおそらく誤り発音(の慣用化)
(↑ 上記は意見変更。コメント欄を参照)
- 「交える・交わる」は、「まぜる」の関連語(同根)だが、とりあえず別の単語と考えた方が良い。
※混ぜると交えるに意味が重なるところはほぼない。
※ 例:急ぐ(いそぐ)と忙しい(いそがしい)は、明らかに同根だが、とりあえず別の単語と考える方が便利。
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以下、「私情と推測」を交えて書きます。
*** 日本語と中国語は別に考えよう。
まぜる、まじる、まざるは日本語です。
でも「混」「交」は究極のところ、中国語です。
>インターネットで調べて、「混」は区別ができないことで、「交」は区別できることです。
と質問文にあります。しかし、上記のような話は、たいてい当てになりません(often wrong )。
「混」「交」は知りませんが「まじる」について言えば、「性質の違うものを加える」ことです。
(同じものは混ぜられない)。
*** 「まざる」はたぶん適当発音語。
>あるページで「混じる」は「そういう状態にあること」で、「混ざる」は
>「そういう状態になること」だと書いてある一方、別ので「混じる」は
>「取り出せない状態」で、「混ざる」は「違いがすぐに分かる状態」だと書いてあります。
こういう話も当てになりません(often wrong)。あるいは、正しいのか正しくないのか判別できません。だって文法的根拠が書いていないから。だったら、そんなの、どうにでも言えますよね。impossible to tell right or wrong, because it is groundless。
というわけで、色々な人がドヤ顔で適当なことを言い、その意見は検証不可能な形で相互矛盾しているので、Raphaelさんはそれを読んで悩むことになる、と。
以下、私なりに文法的根拠に基づいて記します。
まじる = 「まじ(まずの連用形)+いる(入る)」だと予測します。
「まざる」は、他の自動詞・他動詞ペアから類推された、誤り発音だと予測しています。
(他動詞・自動詞)
上げる・上がる
下げる・下がる
分ける・分かる
掛ける・掛かる
助ける・助かる
と、こうなると次は、
混ぜる・混ざる
と、つい言いたくなるんですよね。
でも「混ざる」じゃなくて「混じる」なんですけどね。
というわけで「まざる」=「まじる」です。
どっちが正しい言葉かというと、「まじる」の方かな。
*** 交 vs 混
交は、まず「一対一」のイメージかなと。
「交際」とか、「一戦、交える」とか。
あと、「向き合って、たがいちがいになる」イメージですかね。
「交差」「交流」「交通」とか。
*** ちょっと余談ですけど。
「とる」に対して
「取る」の他に
(写真を)撮る
(草花を)採る
(栄養を)摂る
(虫を)捕る
(お金を)盗る
(賞金を)獲る
(指揮を)執る
(※ 発音は全部、「とる」)
など「色々、書き方があるので、正しく使い分けましょう」とかよく言うんですけど、なんか、めんどくさいな~、と。
いいんですよ、分からなかったら、ひらがなで「とる」って書いておけば。
あと、どうせ会話では関係ないですからね。発音はぜんぶ「とる」だし、pitch accent も同じですから。
そういう漢字(=中国語)のマニアックな知識よりも重要なことがあります。
それは、「とる」の「と(TO)」は「手(TE)」から来ているということ、どんな漢字を当てようと、すべては「手を使って自分のものにすること」という点では共通していること、です。
そこが分かると、「いそぎ、と、とりいそぎ」とか「たてる、と、とりたてる」「つける、と、とりつける」という言葉の意味の違いも分かってきます。
****「交ぜる」? はじめて聞きました。
>「交える」は「混ぜる」と同じですが、後で分けることだそうですが、
>そうなら、どして「交える」の代わりに「交ぜる」を使いませんか。
わたしはRaphaelさんの質問を読むまで、まぜるが「交ぜる」と書けることを知りませんでした。へ~、そうなんだ、知らんかった-、という。
でも、「交ぜる」という字はこれからも使いません。書くなら「混ぜる」か、「まぜる」か、どちらかで十分。それで困ることもないと思います。
漢字の書き分けはマニアックですからね。「ほどほど」にしておかないと。