以下、「羽と翼」ではなく、
「はね、と、つばさ」の違いについて説明します。
なぜかというと、「羽」だけだと、「はね」「は」「う」のどれを指しているか分からないからです(「はね」「は」「う」はそれぞれ、微妙に意味(coverage)がちがいます)
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*** 結論:【迷ったときは、「はね」を使いましょう】
( because "はね“ has wider coverage and includes the meaning of つばさ
- はね:feather, down, wing (of birds and insects), blade
- つばさ: wing (of birds only)
※ 「風車の羽根 The blades of the windmill」「羽根車(impeller)」という言い方があります。
「風車のつばさ」「つばさ車」とは言いません。
つまり、「つばさ」は常に、「飛行のための器官(生体の一部)」 ですが、「はね」は、形が羽根っぽければそれでよく、「飛行器官」である必要はありません。また、生体でなく、物でも使えます。
※ はね、はdown(羽毛) も意味します。
「羽(はね)布団 ( = 羽毛布団 down quilt, duvet)」
※ 日本語での「はね、と、つばさ」の意味の区分けは、featherとwingの違いほど明確でありません。けっこう曖昧です。
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*** 「はね」
「はね」は本来はwingの意味です。
その後、featherの意味も持つようになりました(※)。
おそらく a feather = a part of a wing という発想だと思います。
(※ Feather, down が先で、wingが後という説もあります)。
「鶏の羽根が落ちている」 (feather)
「天使の羽根」(feather?, wing? it depends on context)
「虫の羽根」 (wing) ※
「赤い羽根」 (feather)
「鷹の羽根」 (feather?, wing? it depends on context)
※ 「虫の羽根」は間違い、正しくは、「羽」または「翅」と書くべき、という意見があります。
私は「そんなに厳密に考えなくていいでしょ。結局、おなじ『はね』なんだし」と思っています。
※ はねは、昔からある日本語です。
「は(羽)」+「ね(根)」で、本来は、「つばさの根もと」を指します。
なので「羽根」と書きます。
しかし、その後、「羽」でも「はね」と読むようになりました。
(めんどくさくなったのだと思います)。
*** 「つばさ」
「つばさ」も昔からある日本語です。
wing of birds の意味です。
「つばさ」がfeather を意味することはありません。
※「はね」はfeatherの意味で使うことのほうが多いようです。
Goolge Image Searchで「羽根」で検索すればわかります。
https://www.google.co.jp/imghp?hl=ja&tab=wi
***「は」
「は」という日本語もあります。漢字(中国語)では「羽」と書きます。
例:
「虫のはおと(羽音)」 the sound of insect wings.
「はばたく(羽ばたく)」: move wings actively and fly (birds)
***「羽」
なお「羽(ウ)」という漢字(中国語)ですが、これは本来、wingの意味です。「羽」の字の形を見てください。
これはtwo wings を表したものです(象形文字)。
http://inkanseikatu.blog.jp/archives/1023179956.html