朗読 『羅生門』第五話 Recitation 'Rashomon' #5
朗読 『羅生門』第五話 Recitation 'Rashomon' #5
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22 de nov de 2024 14:37
Descrição
Recitation for Japanese learners. You can practice shadowing, and repeating with this reading. シャドーイングやリピーティングにもどうぞ。 (the text below. 本文は下部にあります。) 📚My lessons: https://www.italki.com/ja/teacher/6185061 ____________________________________________ 『羅生門』 第五話 芥川龍之介・著 'Rashomon' #5 Written by Ryunosuke Akutagawa 申の刻下がりから 降り出した雨は、 いまだにあがるけしきがない。 そこで、下人は、何をおいても差し当り 明日の暮しをどうにかしようとして―― いわばどうにもならない事を、どうにかしようとして、 とりとめもない考えをたどりながら、 さっきから朱雀大路にふる雨の音を、 聞くともなく聞いていたのである。 雨は、羅生門をつつんで、遠くから ざあっという音を 集めてくる。 夕闇は次第に空を低くして、見上げると、 門の屋根が、斜めに突き出した甍の先に、 重たく薄暗い雲を支ている。 【漢字】  申     さる 刻     こく 下がり   さがり 降り出した ふりだした 雨     あめ 下人    げにん 何     なに 差し当り  さしあたり 明日    あす 暮らし   くらし 事     こと 考え    かんがえ 朱雀大路  すざく おおじ 音     おと 集めて   あつめて 聞く    きく 遠く    とおく 夕闇    ゆうやみ 次第    しだい 空     そら 低く    ひくく 見上げる  みあげる 門     もん 屋根    やね 斜め    ななめ 突き出した つきだした 甍     いらか 先     さき 重たく   おもたく 薄暗い   うすぐらい 雲     くも 支えて   ささえて
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