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みなさん、こんにちは。
今日は私の娘の話をします。私の娘は小学4年生です。4歳のころからピアノを習い始め、毎日コツコツ練習する女の子です。そして、音楽教室の発表会や試験に加えて、毎年、何らかのコンクールに出ています。今年は、1年生の時に失敗してしまったコンクールに、もう一度挑戦したいと、自ら「意を決して」挑戦することになりました。
たかが小学1年生。失敗なんて、大げさだって感じですが、彼女は鮮明(せんめい)にそのことを覚えているようです。というのも、事ある毎に、そのことを口にするんです。困ったものです。
失敗の内容は、あまりの緊張で自分が選曲した課題曲ではなく、前の演奏者の曲を弾き始めてしまったのです。そして、途中で気づき、自分の曲を弾きなおしました。とてもショックだったようです。なので、彼女はそれ以降、このコンクールだけには出たくないと言い切っていました。当時(とうじ)は、わあわあと泣いていましたが、終わったことは悔(く)いても「後の祭り(あとのまつり)」です。
で、それから3年経(た)ち、迎えた1次予選。とても緊張して臨(のぞ)みました。1次予選の曲は、彼女にとってはとても簡単でした。でも、本当に緊張していたようです。1週間前ぐらいから「もう弾けない」「緊張する」と練習のときから言っていました。そして、本番。冒頭、慌てたようで、音を外してしまうという失敗。まさかの失敗。あー、あっという間に夏が終わってしまったという感じでした。終わったあとは、思わず私と二人で唖然(あぜん)としてしまい、言葉が出ませんでした。そして彼女の表情は、悔しさでいっぱいという感じでした。
でも、最初の失敗はあったものの、今回は一気に最後まで弾(ひ)き切(き)ったというのが、3年間の努力の成果だったと思います。
コンクールの日から一夜明け(いちやあけ)、結果発表。「あっ、番号があった!!」なんとか合格していたようで、大喜び。まだまだ緊張(きんちょう)が続く夏となりそうです。
☆言葉
・大げさ:オーバー、
・事ある毎に:何か事が起きるたびに
・口にする:話をする
・意を決して:思い切って決心して
・後の祭り:もう手遅れ(ておくれ)
・唖然(あぜん):思いがけない出来事に驚きあきれて声も出ない
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