朗読:『オルゴールワールド』#7 にしのあきひろ著
朗読:『オルゴールワールド』#7 にしのあきひろ著
01:49
17 Haziran 2023
Açıklama
赤毛の女が カンパネラに ちかよります。 「あなたは、どうして私のこどものころを しっているの?」 「そのころの キミを ずっと見ていたからさ。」 「どこから?」 「空から」 カンパネラは 空中帝国を さしていいました。 「ぼくは、空から来たカンパネラだ。」 赤毛の女の名は『ヨナヨナ』といいました。 カンパネラは ヨナヨナに 空中帝国の存在を つたえました。 『森』の人間たちは、空に人間が住んでいるなんて、古い いいつたえだと思っていたようです。 ながい時間が、おたがいの存在を 消してしまったのでしょう。 「キミたちの からだは、『森』に住んでいても、なんともないのかい?」 「おかしなことをいうわね、カンパネラ。人は森と ともに生きるものよ」 「ぼくの世界ではそうじゃない」 「空中帝国には森はないの?」 「あるけど、それは殺菌された人工の森さ。空中帝国に住むぼくたちの からだでは、  自然の森で暮らすことはできない」 ふたりは、おたがいが暮らす世界のことを話しあいました。 そのうちに、カンパネラもヨナヨナも おなじことを思うようになります。 ’’どうして、人間の世界が ふたつに わかれたんだろう?’’
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