Açıklama
Recitation for Japanese learners.
You can practice shadowing,
and repeating with this reading.
シャドーイングやリピーティングにもどうぞ。
(the text below. 本文は下部にあります。)
📚My lessons:
https://www.italki.com/ja/teacher/6185061
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『羅生門』 第五話 芥川龍之介・著
'Rashomon' #5
Written by Ryunosuke Akutagawa
申の刻下がりから 降り出した雨は、
いまだにあがるけしきがない。
そこで、下人は、何をおいても差し当り
明日の暮しをどうにかしようとして――
いわばどうにもならない事を、どうにかしようとして、
とりとめもない考えをたどりながら、
さっきから朱雀大路にふる雨の音を、
聞くともなく聞いていたのである。
雨は、羅生門をつつんで、遠くから
ざあっという音を 集めてくる。
夕闇は次第に空を低くして、見上げると、
門の屋根が、斜めに突き出した甍の先に、
重たく薄暗い雲を支ている。
【漢字】
申 さる
刻 こく
下がり さがり
降り出した ふりだした
雨 あめ
下人 げにん
何 なに
差し当り さしあたり
明日 あす
暮らし くらし
事 こと
考え かんがえ
朱雀大路 すざく おおじ
音 おと
集めて あつめて
聞く きく
遠く とおく
夕闇 ゆうやみ
次第 しだい
空 そら
低く ひくく
見上げる みあげる
門 もん
屋根 やね
斜め ななめ
突き出した つきだした
甍 いらか
先 さき
重たく おもたく
薄暗い うすぐらい
雲 くも
支えて ささえて
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朗読クラブ📚Reading to Japanese language learners
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