科学者になるには頭がよくないといけない
このテーマは普通皆が口にする一つの命題である。ある意味では本当だと思われる。
しかし、これは断定的すぎる言い方だろう。「科学者は頭が悪くなくてはいけない」という命題もあるべきである。
普通、日常生活で出会うことは常識だと思われる。
例えば、水洗式便器の押しボタンを押すと、水流の方向は半時計回りに流れること。この現象を発見した人は頭が良いのだろうか?実は、頭が良いというより、むしろこの人には発見力がある。いわゆる頭のいい人はいわば足の速い旅人のようなものである。人より先に人のまだ行かないところへ行き着くこともできる代わりに、途中の道端や、あるいはちょっとした脇道にある肝心なものを見落とすおそれがある。頭の悪い人、足の遅い人がずっと後から遅れてきて、わけもなくその大事な宝物を拾って行く場合がある。
普通の中に特別を発見するのが科学者である。あたまがよければ、いろいろなことが発見できない。言い換えると、頭が悪いから、考え方をたくさん持てる。
だから、科学者としては頭が悪いと同時に頭が良くなくてはならないのである。
なるほど、面白い話題です!頭の良ければ発見力があるというわけではないということがよく分かりました。