Açıklama
Recitation for Japanese learners.
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''Rashomon'' #2
Written by Ryunosuke Akutagawa 1915
『羅生門』(らしょうもん) 芥川龍之介・著
第二話
旧記によると、仏像や仏具を打ち砕いて、
その丹がついたり金銀の箔がついたりした木を、
路ばたにつみ重ねて、薪の料に売っていた
という事である。
洛中がその始末であるから、羅生門の修理などは
元より誰も捨てて顧みる者がなかった。
するとその荒れ果てたのをよい事にして、
狐狸が棲む。盗人が棲む。とうとうしまいには、
引取り手のない死人を、この門へ持ってきて、
棄てていくという習慣さえできた。
そこで、日の目が見えなくなると、誰でも気味を
悪るがって、この門の近所へは足ぶみをしない事に
なってしまったのである。
✏漢字
旧記 きゅうき
仏像 ぶつぞう
仏具 ぶつぐ
打ち砕いて うちくだいて
丹 に
金銀 きんぎん
箔 はく
木 き
路ばた ろばた
重ねて かさねて
薪 たきぎ
料 しろ
売って うって
事 こと
洛中 らくちゅう
始末 しまつ
羅生門 らしょうもん
修理 しゅうり
元 もと
誰 だれ
捨てて すてて
顧みる かえりみる
者 もの
荒れ果てた あれはてた
狐狸 こり
棲む すむ
引き取り手 ひきとりて
死人 しびと
門 もん
来て きて
捨てて すてて
習慣 しゅうかん
日の目 ひのめ
見え みえ
気味を きみ
悪がって わるがって
近所 きんじょ
足ぶみ あしぶみ
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