描述
Reading a book in Japanese
''Buying Mittens'' #8 (Written by Nankichi Niimi)
『手袋を買いに』(てぶくろを かいに)
新美南吉・著 第八話
It's a heartwarming story with
beautiful winter descriptions through words.
You can practice shadowing, repeating with
this reading and the text below.
Besides, it's helpful to study Kanji. 😊
📚My lessons: https://www.italki.com/ja/teacher/6185061
自転車の看板や、めがねの看板やそのほか
いろんな看板が、あるものは新しいペンキでかかれ、
あるものは、古い壁のようにはげていましたが、
町に はじめて出てきた子狐にはそれらのものが
いったい何であるか分らないのでした。
とうとう帽子屋がみつかりました。
お母さんが道々よく教えてくれた、
黒い大きなシルクハットの帽子の看板が、
青い電燈に照らされて かかっていました。
子狐は教えられた通り、トントンと戸を叩きました。
「こんばんは」
すると、中では何かことこと音がしていましたが
やがて、戸が一寸ほどゴロリとあいて、
光の帯が道の白い雪の上に 長く伸びました。
子狐はその光が まばゆかったので、めんくらって、
まちがった方の手を、
――お母さまが出しちゃいけないと言って
よく聞かせた方の手を
すきまから さしこんでしまいました。
【漢字】
自転車・・・じてんしゃ
看板 ・・・かんばん
新しい・・・あたらしい
古い ・・・ふるい
壁 ・・・かべ
町 ・・・まち
出て ・・・でて
子狐 ・・・こぎつね
何 ・・・なん
分からない・わからない
帽子屋・・・ぼうしや
お母さん・・おかあさん
道々 ・・・みちみち
教えて・・・おしえて
黒い ・・・くろい
大きな・・・おおきな
青い ・・・あおい
電燈 ・・・でんとう
照らされて・てらされて
通り ・・・とおり
戸 ・・・と
叩きました・たたきました
中 ・・・なか
何か ・・・なにか
音 ・・・おと
一寸 ・・・いっすん *一寸=3.03cm
光 ・・・ひかり
帯 ・・・おび
白い ・・・しろい
雪 ・・・ゆき
長く ・・・ながく
伸びました・のびました
方 ・・・ほう
手 ・・・て
出しちゃ・・だしちゃ
言って・・・いって
聞かせた・・きかせた
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