おりる と くだる は、 行き先が自然、もしくは人工的に与えられているか、もしくはその難易の違いがあるように思います。
例えば、
1。 川下り 川の流れに沿って船で上流から下流に来るわけですが、川おりとは言いません。川くだりです。川をおりると表現すると、川の中を苦労しながら下流まで膝まで浸かって歩いていく状況を想像します。険しい山肌を伝って川におりるとはいいますが、川に向かってくだるとは言いません。
2。 梯子でおりる、階段でおりる このケースも梯子をくだる、階段をくだるという表現はありえません。もともとそれがなければおりられないところなので、梯子や階段といった手段を使って 下に行く場合におりる(下りる、降りる)。
ただ、この道をくだって行けば、どこそこに行けます、のような表現はあります。
山をおりていく、山道をくだっていく。前者は”道”がない感じがしますね。