飛び去る翼・ナナイロ:ゲール語曲の日本語版
皆さん、ユーチューブ上で偶然ゲール語曲の日本語版バーションを見つけましたので、ご紹介したいと思います。
最初の曲は日本語のタイトルが「飛び去る翼」、いわゆるスコットランド・ゲール語で「Gràdh Geal mo chrìdh'」という曲ですね。この曲は様々な翻訳がありますが、英語版の「The Eriskay Love Lilt」は世界中に(で)一番有名かもしれません。(Eriskayはスコットランドの西岸にある島です。現在でもEriskay島民の大半はスコットランド・ゲール語が母国語です)
この曲をもし日本語でインターネット検索するとしたら、「アイルランド民謡」が(と)表示されてしまいます。これは、間違っています。実は、「Gràdh geal mo chrìdh'」という曲がの発祥の地はスコットランドのヘブリディーズ諸島です。アイルランド・ゲール語版もあるかもしれませんが、この有名なEriskay Love Liltになったゲール語原曲はスコットランドの女性Marjorie Kennedy-Fraserによりスコットランド西岸の島々で収集されたんです。もし発祥の国は(が)アイルランドだとしたら、タイトルの綴りが結構異なります。Gràdh Geal mo chrìdh という綴りは疑わずに(疑いなく) or (間違いなく)スコットランドゲール語です!アイルランド民謡だったら、続きの(次の)綴りになります。「Grá geal mo chroí」。「飛び去る翼」はがもしアイルランド民謡」からだったら、発音も異なっています。それはさておき、ゲール語民謡のメロディーはアイルランド、スコットランド、マン島のゲール語圏では共通している場合が多いです。
https://www.youtube.com/watch?v=N_C20Fm1COI (日本語版、飛び去る翼)
https://www.youtube.com/watch?v=qfDtTHC8BoY (スコットランド・ゲール語での原曲)
とはいえ、二番目の曲「ナナイロ」という日本語版は発祥の国がアイルランドだと間違えないです!この場合は、「Buachaill Ón Éirne」という元々のタイトルがアイルランド・ゲール語だとはっきり見えます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qej4xxRzXW0 (日本語版、「ナナイロ」)
ナナイロはスコットランド・ゲール語版もありますが、発祥の国はアイルランドです。スコットランド・ゲール語版は「Am Buachaille Bàn」と言います。「Buachaille」は現在のスコットランド・ゲール語で「牛飼い」と言う意味ですが、昔、牛飼いなどの仕事していた人は青年が多かったです。現在のアイルランド・ゲール語では「Buachaille」が「青年」か「男の子」という意味ですが、現在のスコットランド・ゲール語では意味がまだ「牛飼い」です。それはそうだけどそして、「Am Buachaille Bàn」というスコットランド・ゲール語版のタイトルは「金髪の青年」という意味になります。
以下のリンクはAm Buachaille Bànです。歌手はスコットランド・オーバン (Oban)出身のKaren Mathesonです。
https://www.youtube.com/watch?v=QIHqebR-jfk
日本語、上手ですね!