おっしゃるとおり「不確定の表現」です。「持っていますか/いませんか」とういう疑問の意味はありません。発言者は内心で「資質を持っている」と思っていますが、それをぼやかして「お持ちかと思う」と言っているわけです。
話者が「断言」をしたくないとき、「~かと思う」のような言い方を使います。「ふさわしい資質をお持ちです」と言い切ると、それを聞いた相手が「おお、私の資質が保証された!」と過剰に喜んでしまいます。それを避けるために、まず「お持ちと思います」とぼやかして、さらに「お持ち・か・と思う」のように疑問形を差し挟んで、さらにぼやかします。日本語は、こういうぼやかし表現が非常に多いです。
なお「本学で勉学されるにふさわしい資質をお持ちかと思います」というコメントは「99% OK」の場合にしか出ません(と私は思います)。このコメントが出たなら、けっこう安心して大丈夫だと思います。
※ ちなみに本回答の冒頭の一文を日本人的(ぼやかし的)に変更すると:
おっしゃるとおり「不確定の表現」です。
→ おっしゃるとおり「不確定の表現」かと思います。
となります。