【第2回】マンガ「パリピ孔明」がアニメになりました。
【第2回】マンガ「パリピ孔明」がアニメになりました。
03:29
2022年5月23日
説明
こんにちは。漫画(マンガ)「パリピ孔明(英語タイトル=Ya Boy Kongming!)」がアニメになり、日本だけでなく海外(かいがい=日本以外の国)でも話題になっています。 この作品のタイトルを解説(かいせつ)しましょう。まず「パリピ」とは「パーティ・ピープル(party people)」を省略(しょうりゃく)した言葉で、「パーティーが大好きな人」を意味します。 パリピは日本の若い女性、「ギャル」が使う言葉=「ギャル語」として2015年頃に流行、今では若い人を中心に広く使われる言葉になりました。 そして孔明とは諸葛亮孔明(Zhuge Liang)、2~3世紀(2~3 centuries)頃の三国時代(さんごくじだい)の中国(China)で活躍(かつやく)した軍師(ぐんし)、歴史上有名な英雄(えいゆう)です。 現代(げんだい)の日本の渋谷に生まれ変わった孔明が、駆け出し=まだ実績(じっせき)の無い新人(しんじん)=の若い女性シンガーソングライターを助けようと、「パリピ」な人たちの中で奮闘(ふんとう)する話が「パリピ孔明」です。 英語から生まれた「ギャル語」=パリピと、中国の歴史上の偉人(いじん)=孔明が一緒になったタイトイル「パリピ孔明」、面白いですね。 中国の偉人を日本がアニメや漫画にして、中国の人は怒っていないでしょうか?日本は昔から中国の様々(さまざま)な歴史の出来事や物語を楽しみ、それを元に日本で新たな芝居(しばい)や小説(しょうせつ)を創作(そうさく)してきました。 中国の人は自分たちの物語を、日本人が新たな作品にして楽しんできた歴史を知っており、それを面白いと感じる人が多数います。「パリピ孔明」も、中国の多くのアニメファンは好意的(こういてき)に受け取っています。 他の国や文化の物語を、別の国で映像化(えいぞうか)・商品化(しょうひんか)する行為(こうい)を、「文化の盗用(Cultural appropriation)」とする考え方もありますね。 しかし中国と日本の文化交流(こうりゅう)には長い歴史があり、互いに尊重(そんちょう)して楽しんできました。おかげで「パリピ孔明」のような作品が日本で生まれ、中国でも楽しまれています。 サブカルチャーを通して、国と国との歴史を知るのは楽しいですね。このような話題(わだい)でお話しませんか?では、さようなら。
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