英語学習を続けていて英語を読んだり書いたりできるようになっても、実際に英会話をする場面になると相手が言っていることを聞き取れないという人は多くいます。
リスニングは英語でのコミュニケーションにおいて最も重要な能力の一つですが、上達させるにはかなりの時間と労力がかかります。
そこで本記事では、米大で学士号を取得した筆者が、英会話学習におけるリスニングの上達方法を詳しく解説します。
英会話のリスニングが上達しない理由
まずは、リスニングの上達を妨げている原因を知ることから始めましょう。
原因をきちんと理解することで、間違ったリスニング学習方法を根本的に改善していきます。
理由①:発音練習ができていない
リスニングを上達させるにあたり、正しい発音の練習は必要不可欠です。
一般的には、聞く力と発音に関連性は無いようにに思えるかもしれません。
しかし正しい発音を知るのは、英語という言語の音の仕組みを学ぶのと同じです。その音を作り出せるようになることが、リスニング力の上達にもつながります。
正しい英語の発音練習で、ネイティブの会話も聞き取りやすくなるはずです。
理由②:英単語や文法などの基礎知識が不足している
次にリスニングが上達しない原因として挙げられるのは、英単語や文法といった基礎知識の不足です。
知っている単語が少なかったり初歩的な英文法を理解していなければ、もちろん英語を聞き取り理解することはできません。
逆に言えば、基本文法と語彙力を高めるほどリスニング力も向上します。
知っている単語を増やし英文法の知識をつけることで、話していることを理解できるようになるでしょう。
理由③:リスニングの学習時間が少ない
英語学習は、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4つの技能に分けられます。
リーディングやライティングなど、受験に向けた技能がより重視された英語はたびたび「教科書英語」と呼ばれます。
教科書英語を何年も学校で習ってきた人たちは、大人になってからの英会話学習の際にもつい同じ学習方法を繰り返し、リスニングやスピーキングの練習に充てる時間が短くなってしまいがちです。
英会話学習をする際は、リスニングの学習時間を意識して増やすよう心がけましょう。
英会話のリスニングが上達するコツ
英会話のリスニングを上達させるには、以下3つのコツがあります。
- 音読を中心に学習する
- 4技能をバランスよく学習する
- 日本語に置き換えずに英語のまま理解する
それぞれのコツを理解することで、上達スピードも速くなります。
コツ①:音読を中心に学習する
音読は発音練習になるうえ、脳を活性化させ機能も向上させることもわかっています。
ですので、リーディング・ライティングを勉強する際にも文章を音読し、発音練習も同時に行いましょう。
英文を目で追い口に出すという動作で脳機能が活性化され、さらにその音を耳で聞くことで聴覚も刺激されます。
コツ②:4技能をバランスよく学習する
リスニングを上達させるには、リスニングだけでなくリーディング・ライティング・スピーキングの4技能をバランスよく学習する必要があります。
この英語の4技能はそれぞれ深く関連しています。前述した通り、リスニングを伸ばすには正しい発音を理解している必要があるため、スピーキングの練習が必須です。
スピーキング力をつけるには、文章の構成の練習ができるライティングの学習が役立ちます。
リーディングの学習は英文の理解力を向上させるため、会話の内容を理解するリスニング力にもつながります。
リスニングを上達させたいからリスニングだけ頑張るのではなく、4技能全てをバランス良く学習し総合的な英語力を高めることで、リスニング力も自然についていきます。
コツ③:日本語に置き換えずに英語のまま理解する
リスニングの上達に大切なのは「英語脳」を手に入れることです。
英語を第二言語として学習すると、どうしても英文を母語である日本語に直してから理解することが多くなってしまいます。
しかし、いちいち英語を日本語に置き換えていては頭で理解するまでに余計な時間がかかります。
そこで英語を英語のまま理解する「英語脳」を持ち、日本語から英語に直すワンステップを排除しましょう。
特にリスニングは英会話を瞬時に聞き取って理解しなければならないため、英文を日本語に置き換えずに英語のまま理解できるように練習しましょう。
英会話のリスニングの勉強法
次に、より具体的なリスニングの勉強方法を紹介します。
勉強法①:毎日英語を聞く
リスニング力をつけるためには、自身の耳を英語に慣らすことが大切です。
ですので日頃から毎日少しでも英語を聞くように心がけましょう。
周りに英語を話す人がいない環境でも、動画サイトやポッドキャスト、リスニングアプリなので英語の音声は手に入ります。
通勤時間など少しでもスキマ時間を見つけたら英語を聞くという習慣をつけてみてください。
勉強法②:英語学習アプリを使う
英語学習アプリの使用もおすすめです。
発音練習ができたり、ネイティブの音声が収録されたものなど、最近ではリスニングの上達に効果的な英語学習アプリが多く存在します。
スキマ時間を活用できる英語学習アプリの使用は、忙しい人でも続けられる効果的な英会話学習方法です。
勉強法③:英語音源が付属している教材を使う
英語音源がダウンロードできる教材なら、解説付きの英文を読みながら音声を聞いてリスニングの学習ができます。
1回目はテキストの英文を読みながら音声を聞き、耳を慣らします。それを何度か繰り返し、慣れてきたらテキストなしで音声だけ聞く練習をしましょう。
教材を使うメリットは、自分のレベルにあった学習内容の参考書を選べることです。
いきなり高難易度の教材でレベルの高い英語音源を聞いても、すぐに聞き取れるようにはなりません。
自分にあった難易度の教材から少しずつレベルを上げていきましょう。
英会話のリスニングが学べるアプリ
最後に、リスニングの上達におすすめの英語アプリを3つ紹介します。
アプリ①:italki
itaIkiは、全世界で500万人の利用者がいるオンライン英会話アプリです。
多国籍かつさまざまな資格を持った講師が2万人以上在籍しているため、ニーズに合った学習環境を選べます。
また「リスニングを伸ばしたい」「スピーキングを伸ばしたい」など英会話で悩んでいる部分やもっと伸ばしたい部分に応じたカリキュラムで学べるのも大きな魅力です。
レッスン料は受講する講師によって異なり、資格や学位を持っているプロの講師であれば、およそ「1レッスン1,000〜3,000円」で受講できます。(2023年1月時点)
資格や学位を持っていない講師であれば、およそ「1レッスン500〜2,000円」で受講可能です。(2023年1月時点)
(有料)
アプリ②:YouTube
YouTubeは英語にまつわるありとあらゆる動画を無料で視聴できます。
英会話学習方法やリスニング上達のコツを解説している動画も数多く存在しており、英語学習にはオススメのアプリです。
YouTubeには自動で字幕をつけられる機能も搭載されているため、リスニング学習にも適しています。
(無料)
アプリ③:TED
TEDは全世界のさまざまなジャンルにおける講演が無料で視聴できるアプリです。
ビジネスや科学、社会問題など多岐にわたる2,000種類以上のジャンルのプロフェッショナルが最新の情報を発信しています。
日本語や英語の字幕機能もついており、いつでもつけ外しができるためリスニングの練習にも役立ちます。
Wi-Fi環境下で動画をダウンロードしておけば、外出先でも通信量を気にせず楽しめるのでおすすめです。
(無料)
まとめ
英会話のリスニング上達における、勉強方法やコツを解説しました。
リスニング上達のコツ①:音読中心の練習で、リスニング力に深く関わる発音の上達を図る。
リスニング上達のコツ②:リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能をバランスよく学習し、総合的な英語力を高める。
リスニング上達のコツ③:日本語に置き換えずに英語のまま理解する「英語脳」を手に入れ、英会話を瞬時に聞き取って理解する力をつける。
リスニングの学習で悩んだときは、ネイティブの講師からコツを教わるのもおすすめです。
italkiなら、ネイティブ講師とマンツーマンで英会話練習ができ、学習についてのアドバイスも受けられます。3回分のレッスンを割引価格で受けられるので、是非試してみてください。