「イタリア語の難易度はどれくらい?」「イタリア語のおすすめ勉強法が知りたい」と思っているイタリア語学習者もいるでしょう。

多くの日本人が一度は行ってみたいと思うイタリアですが、イタリア語の習得は簡単ではありません。

この記事では、日本人にとってイタリア語の学習が難しい点、簡単な点、そしておすすめの勉強法について紹介します。

北イタリア在住6年目で、日常的にイタリア語を話す筆者が考える、イタリア語の難易度について解説しますので、ぜひ参考にしてください。

日本人にとってイタリア語の習得難易度は高め

Italian is more difficult for Japanese to learn

イタリア語は日常的に耳にする言語ではないため、馴染みのない人も多いでしょう。

ここでは、日本人にとってイタリア語の習得が難しいと感じる点を3つ紹介します。

イタリア語に触れられる機会が少ない

日本に住んでいると、イタリア語に自然に触れられる機会は多くありません。そのため、イタリア語の習得難易度はどうしても上がってしまいます。

英語やフランス語と比べると、イタリア語話者は多くありません。イタリア語を公用語としているのは、バチカン市国、サンマリノ共和国、スイスの南部などがあります。

また、クロアチアやスロベニアなど他のヨーロッパの国々でも話されています。

しかし英語のように、世界中でさまざまな国籍の人たちが話す言語ではないため、日本にいながらネイティブと話す機会を持つのは簡単ではないでしょう。

失敗を恐れて話せない人が多い

筆者も経験したことですが、「この文法で大丈夫かな?」「女性名詞、男性名詞どちらが正しかったかな?」など、いろいろなことを頭で考えてしまい、結局言葉が出てこないまま、会話に入れずに終わってしまったことが何度もありました。

特に日本人は完璧を求める性質があり、失敗が恥ずかしいと感じる人も多くいます。

そのため筆者を含め、間違いを恐れてなかなか話ができないのです。

しかし言語を習得するにあたって最も重要なことは、「アウトプット」です。

失敗を恐れず会話することで、イタリア語の習得スピードはどんどん上がっていくでしょう。

日本語との共通点が少ない

英語とイタリア語は、ルーツがラテン語のため、似ている単語が多数存在します。

一方、日本語とイタリア語では、文法や単語、発音などが大きく異なるため、習得が難しいと感じる人が多いようです。

特に、筆者が今も難しいと感じているのが、冠詞です。

イタリア語の冠詞は、英語とは違い種類や規則が多く、どこに冠詞をつける・つけないかがわかりにくいため、混乱することがよくあります。

そして、動詞の活用は主語によって変化し、それぞれの時制によっても異なります。

日本語とは全く違うルールがたくさんあるので、中国語などのアジア圏の言語とは違い、親しみにくいと感じる人が多いかもしれません。

イタリア語の難しいところ3つ

Three difficult parts of the Italian language

筆者がイタリア語の特に難しいと感じる点を3つ挙げました。

それぞれの点を読んで、イタリア語の特徴を捉えてみましょう。

難しいところ①:冠詞の種類が多い

1つ目の難しい点は、冠詞の種類が多いことです。

イタリア語の冠詞は、英語と同様に不定冠詞定冠詞にわかれています。

不定冠詞は、たくさんある中の一般的な一つを指し、定冠詞は特別な一つを指します。英語でいう「a、an」と「the」にあたるでしょう。

そこからさらに、男性名詞に使う冠詞と女性名詞に使う冠詞にわけられます。

単語ごとに冠詞が変わるので最初は混乱するかもしれませんが、繰り返し覚えると自然に出てくるようになりますよ。

冠詞の種類は以下のとおりです。

【男性名詞】

単数形複数形接続する単語の頭文字
不定冠詞un子音
unos+子音、z、x、y、ps、gn、pn
定冠詞ili子音
loglis+子音、z、x、y、ps、gn、pn
l’gli母音

【女性名詞】

単数形複数形接続する単語の頭文字
不定冠詞una子音
un’母音
定冠詞lale子音
l’le母音

難しいところ②:女性名詞・男性名詞がある

先程もお伝えしましたが、イタリア語には女性名詞男性名詞が存在します。

日本語にはない文法なので、日本人には覚えにくい点のひとつと言えるでしょう。

男性名詞と女性名詞の単語の例を見てみます。単数形と複数形もあわせて紹介するので、参考にしてください。なお、カタカナ表記の太字部分はアクセントになるので、発音する際に意識してみましょう。

男性名詞の例)
【木】
albero/alberi
ルベロ/ルベリ)

【服】
vestito/vestiti
(ヴェスティート/ヴェスティーティ)

【目】
occhio/occhi
ッキオ/ッキ)

【電車】
treno/treni
(トーノ/トーニ)

【リュック】
zaino/zaini
イノ/イニ)

女性名詞の例)
【車】
macchina/macchine
ッキナ/ッキネ)

【靴】
scarpa/scarpe
(スルパ/スルペ)

【りんご】
mela/mele
ーラ/ーレ)

【カバン】
borsa/borse
ルサ/ルセ)

【靴下】
calza/calze
ルツァ/ルツェ)

単語を見ていると、男性名詞の場合は、単語の終わりが単数形は「o」、複数形は「i」で終わるものがほとんどです。

女性名詞は、単語の終わりが単数形の場合は「a」、複数形の場合は「e」で終わるものがほとんどであることがわかります。

難しいところ③:時制の種類が多い

イタリア語は、時制の種類が多いのも難しいと感じるポイントのひとつです。

実際、イタリア人も使い分けが難しく、すべての時制を正しく使うのは簡単ではないようです。

英語の時制が12種類なのに対して、イタリア語の時制は16種類あります。

さらに時制によって動詞の活用も変化するため、活用を間違えると時制が変わってしまいます。

ただし地域によってあまり使わない時制が存在し、すべての時制を完璧に理解できなくてもイタリア人と十分に会話を楽しむことは可能です。

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イタリア語の簡単なところ3つ

Three easy parts of the Italian language

次に、筆者が日本人にとってイタリア語を学ぶ際に、あまり苦労しなかった点を3つ紹介します。

簡単なところ①:発音が比較的易しい

1つ目の比較的簡単だと感じた点は、発音です。

舌を巻くような発音もありますが、日本人にとって簡単に発音できる単語も多くあります。

なぜなら、イタリア語のほとんどの単語が母音で終わるからです。例を見ていきましょう。

例)
【犬】
cane
ーネ)

【猫】
gatto
ット)

【光】
luce
ーチェ)

【水】
acqua
クア)

【椅子】
sedia
ーディア)

簡単なところ②:ローマ字読みが多い

イタリア語はローマ字読みが多いので、日本人にとってそれほど難解ではありません。

しかし、英語の読み方に慣れている人は読み方を間違えやすい単語もあるので、注意が必要です。間違えやすい単語の例をみてみましょう。

例)
【映画館】
cinema
ネマ)

【アイス】
gelato
(ジェート)

【科学】
scienze
シェンツァ)

【ニョッキ】
gnocchi
ニョッキ

【教会】
chiesa
(キザ)

簡単なところ③:聞き取りやすい

イタリア語は地域によって方言やなまりが強いので一概には言えませんが、基本的に英語よりも聞き取りやすい印象を受けます。

なぜなら、先ほども紹介したようにイタリア語のほとんどの単語が母音で終わるため、日本語のように発音できるからです。

英語のように難しい発音は少なく、自然と耳に馴染みやすい単語が多いのが特徴です。

イタリア語の勉強方法3つ

3 ways to study Italian

どの言語を学ぶ際にも、その言語を学びたい理由があるはずです。

イタリア語は難しい点も多いですが、勉強し始めるとイタリア語の魅力に気付かされるはずです。

また、イタリア語はスペイン語やフランス語と似ているので、スペイン語やフランス語を話す地域を旅行するときにも役立つかもしれません。

ここでは、イタリア語を勉強するための効果的な方法を3つ紹介します。

勉強方法①:正しい発音を身につける

イタリア語を学ぶうえで、正しい発音を身につけることがとても重要です。

アルファベットの読み方は英語とは違う発音もあるため、何度も練習して覚えましょう。

アルファベットの読み方がわかれば、いろいろな単語を声に出して読み、意味も一緒に覚えていきます。

正しい発音を身につけることで自信を持ってイタリア人と会話でき、また高確率でイタリア人に褒められます。

イタリア人は褒め上手な人が多く、「イタリア語がそんなに話せるなんてすごい」と2〜3語話しただけでも褒めてくれますよ。

勉強方法②:アウトプットできる環境を作る

独学でイタリア語を学んでいる人の中で、イタリア語を話す機会が少ないと悩んでいる人もいるかもしれません。

言語の習得に必要不可欠なアウトプットですが、苦手な人が多いのも事実です。

筆者もまた、苦手と感じているうちの一人ですが、イタリアでは苦手意識をあまり感じずに、思い切って話しかけられたように思います。

それはイタリア人が比較的おしゃべり好きで褒め上手、そして、陽気な性格の人が多いからかもしれません。

また日本が好き・日本に興味があるイタリア人が多いのも影響しているでしょう。

たとえ文法や単語が間違っていても、我慢強く、そして興味を持って話を聞いてくれるので、どんどんアプトプットでき、イタリア語が上達していきました。

最近では気軽にネイティブとコミュニケーションをとれるツールもあるので、積極的に活用してみてください。

勉強方法③:YouTubeなどでネイティブのイタリア語を聞く

学習を始めるときから、ネイティブのイタリア語を聞き続けることも非常に重要なポイントです。

YouTubeや映画などで、頻繁にネイティブのイタリア語を耳に入れるようにしましょう。

今すぐ使えるイタリア語の習得はネイティブとの会話がおすすめ

To learn Italian you can use right now, we recommend speaking with a native speaker.

「イタリア語を勉強したいけど、何から始めればいいかわからない」「イタリア語に興味はあるけど、難しそうでなかなか始められない」などと悩んでいる人もいるかもしれません。

先ほど紹介したオンラインレッスンが受けられるitalikiなら、経験豊富な講師と一緒にイタリア語を学べるので、初心者でも安心して始められます。

また、自分の好きな時間を設定して、ネット環境がある場所ならどこでもレッスンが受けられるので、仕事や家事、育児で忙しい人でも無理なく学べます。

まずはitalkiのアプリをダウンロードして、添削やクイズなどの無料サービスを活用しながら気軽にイタリア語を学習してみましょう。

コミュニティ機能も充実しているので、すきま時間を有効活用しながらイタリア語の学習に励んでみてください。

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まとめ:イタリア語はネイティブの発音に触れれば難易度を下げられる

Summary: Italian can be made less difficult by exposure to native Italian pronunciation.

この記事ではイタリア語の難易度について紹介しました。

  • イタリア語は日本人にとって発音しやすい言語
  • イタリア語はほぼローマ字読みでOK
  • 女性名詞や男性名詞など日本語にない文法があるため、難しいと感じる人もいる

「イタリア語学習が難しくて断念してしまった」という人でも、アプリやYouTubeなどを使いながら自分のペースで学び、わからない部分はオンラインレッスンのitalkiを使ってネイティブに直接質問すれば、効率よく学べるでしょう。

ネイティブの発音を聞き、音声として慣れ親しんでおくことで、イタリア旅行に行ったときでも戸惑わずに受け答えができます。

人それぞれ難しいと感じるポイントは違うので、上手にオンラインレッスンを活用しながら、効率的にイタリア語を学びましょう。

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