英語をはじめとする他言語と比べて、日本ではまだ聞きなれない人も多いアラビア語。
「アラビア語の文法を勉強したいけれど難しそう」
「日本でアラビア語を学べる場所はどこ?」
アラビア語に関心があっても、難しいイメージが付いて回る、どこで学べるのか疑問を持つなど一歩踏み出せない人も多いのではないでしょうか。アラビア語は複雑で難しい一面もありますが、ゼロから勉強をはじめてマスターするのも決して夢ではありません。
この記事では、結婚を機にイスラム教に改宗し10年間アラビア語圏の文化に触れてきた筆者が、アラビア語文法の基礎からおすすめの勉強法まで解説します。
アラビア語の文法は難しい?
アラビア語は、正式アラビア語(フスハー)と方言(アンミーヤ)の2種類に分かれます。比較的覚えやすいと言われているのが、日常会話で使用されているアンミーヤです。
正式アラビア語(フスハー)はいわゆる「文語」で世界一複雑かつ難しい言語だと言われています。イスラム圏の共通語であるにもかかわらず、日常会話で使われることはありません。主にモスクでの説教、ニュースや新聞といったメディアなど、フスハーに触れる機会は限定的です。
方言(アンミーヤ)は歴史を通じてフスハーが変化を遂げてきた「口語」であり、国や地域によって大きく異なります。日常会話で使われているアンミーヤは、フスハーほど複雑ではありません。アラビア語で会話を楽しむためには、アンミーヤを学ぶ必要があります。
アラビア語文法|正式アラビア語(フスハー)
アラビア語文法を勉強する際に、フスハーとアンミーヤのどちらを学ぶべきでしょうか。適切に判断するためには、それぞれのメリット・デメリットを理解することが必要です。はじめに、フスハーの特徴と注意点をお伝えします。
特徴
フスハーの特徴は次の2つです。
- 文法家たちが整備した古典語である
- 読み書きに特化した言語である
フスハーは、日本語の古文にあたる学問的な言語です。読み書きに特化した言語であることから、アラビア語文法を勉強することはフスハーを学ぶことである、と考える人も少なくありません。アラビア語圏の学校でもフスハーは授業で学ぶため、アラビア語を学ぶ人の多くは、フスハーから学び始めます。
注意点
特徴とあわせて理解しておくべきフスハーの注意点を2つお伝えします。
- ネイティブスピーカーでも上手に話せない人がいる
- 日常会話では使われておらずコミュニケーションに壁を感じる
フスハーは、学問的な分野として扱われるがゆえ、話せる程度は人それぞれです。日常会話で使わないため、フスハーに苦手意識を持つネイティブスピーカーも多くいます。アラビア語を学ぶ人にとっても、話せるようになる道のりは容易ではありません。その上、いざ使ってみても、期待するほど相手との距離を縮められない可能性があります。
アラビア語文法|方言(アンミーヤ)
次にアンミーヤの特徴と注意点をお伝えします。
特徴
アラビア語文法を勉強するコツはアンミーヤを学ぶことにある、とも言われています。
- 日常会話で使われるので、話す力が上達する
- ネイティブスピーカーとの良好なコミュニケーションが期待できる
アンミーヤはアラビア語のネイティブスピーカーが日常会話として使っている言語で、フスハーが簡素化したものです。日本語においても、敬語と比べなじみのある方言を使って相手との距離が縮まった経験はありませんか。アンミーヤは良好なコミュニケーションに欠かせないアラビア語です。
注意点
アンミーヤの注意点は次の2つです。
- 国や地域によって大きく異なり、種類が多い
- 学習のための教材が限られる
口語であるアンミーヤは、国や地域によって大きく異なります。そのため、アラビア語を話す人同士であっても互いに相手の方言が分からないことも多いのです。アンミーヤは種類が多く教材が限られるため、耳で聞き、人と実際に話して覚える必要があります。
アラビア語文法を勉強するならフスハーかアンミーヤか
アラビア語の文法において、フスハーかアンミーヤかどちらを学ぶべきかは、学ぶ目的によって判断できます。
- 学問や宗教の言語として学ぶ場合は「フスハー」
- 会話をすることが目的の場合は「アンミーヤ」
フスハーは複雑で難しいため、アラビア語を学び始める人にとってハードルが高く感じるでしょう。フスハーを学んでもなかなか話せるようにならず、途中で諦めてしまう人もいます。
一方、アンミーヤから学び始める場合は、短期間である程度のコミュニケーションが取れるようになります。アラビア語初心者の人ほど、最初にアンミーヤに触れてから、土台であるフスハーへ学びを深めると良いでしょう。
数あるアンミーヤの中でも汎用度が高い2つが「レバノン方言」と「エジプト方言」です。2つの方言の共通点は、テレビ番組が多いこと。ニュースのみならずドラマ、音楽、映画などをきっかけに、アラビア語圏では広くなじみがあり、問題なく理解できる人が多くいます。日常会話で使われているアンミーヤはアラビア語圏の現代文化とも結びつきが強く、学習の効果も実感しやすいと言えるでしょう。
アラビア語文法の勉強方法|基礎
アラビア語の勉強法には、参考書、アプリ、オンラインスクールなどがあります。日本にいながらネイティブ講師から学べるオンラインスクールがおすすめです。
勉強法①:参考書
参考書選びは、評判の良い教材を選ぶことよりも、数ある教材の中から自分にあった教材を見つけることが重要です。アラビア語の場合は、日本語で書かれた情報や教材が少ないとは言え、読み書きの練習において参考書を好む人も多くいます。
近年は、教材に代わりアラビア語を解説しているWebサイトやオンライン辞書を活用することも可能です。特に学び始めの人にとって、アラビア語は辞書を引くのも簡単ではありません。参考書や辞書の購入は、ある程度勉強をした上で検討すると良いでしょう。
勉強法②:アプリ
アラビア語文法の勉強には、学習アプリがおすすめです。隙間時間を利用していつでも繰り返し学習出来るので、アラビア語の基礎を覚えるのに役立ちます。参考書と比べ、学習アプリでは写真や音声を使って多角的に学べるのが特徴です。
学習アプリ「italki(アイトーキ)」には、独自のコミュニケーション機能や多様な学習ツールなど、あらゆる形で言語学習の場が用意されています。登録は無料で、世界中の人の中からランゲージパートナーを探すことができるのも魅力です。
さまざまな学習アプリが存在するため、習熟度にあわせて自分に合ったアプリを選びましょう。サービスによって料金が発生することもありますが、モチベーションの維持にもつながるアプリの手軽さは大きなメリットです。
勉強法③:オンラインスクール
アラビア語を話す練習は、自分ひとりでは限界を感じるのではないしょうか。日本ではアラビア語の講師を見つけるのも決して簡単ではありません。おすすめは、日本に居ながらネイティブ講師のレッスンが受けられるオンラインスクールです。
オンラインスクールのメリットは、マンツーマンレッスンであっても比較的安い費用で受講でき、時間や場所、講師など選択肢の多さです。多くのオンラインスクールでは体験レッスンを実施しているので、まずは参加してみると良いでしょう。
まとめ
アラビア語の文法について基礎からおすすめの勉強法までをご紹介しました。
- ポイント①:文語のフスハーと口語のアンミーヤの特徴・注意点
- ポイント②:アラビア語文法を勉強するなら「アンミーヤ」
- ポイント③:アラビア語の学習にはオンラインスクールがおすすめ
アラビア語の基礎を理解した上で、自分に合った勉強法で学びを深めていきましょう。
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