イタリアといえば陽気な国民性で知られ、旅行先としても人気があります。
おしゃべり好きなイタリア人と会話をするために、あるいはその文化を知るために、イタリア語を習いたいと思う方は多いのではないでしょうか?
イタリア語は、コツを抑えれば独学でも習得が可能です。
イタリア語の難易度や勉強法について、イタリア在住歴20年、ローマ・ラ・サピエンツァ大学で歴史学を学んだ経験を活かし、紹介します。
イタリア語の勉強は独学でできる
イタリア語は習得が難しいとされる日本語と違い、独学でも学びやすい言語と言われています。
イタリア語が習得しやすい理由と、独学で学ぶために必要な勉強時間をみていきましょう。
イタリア語習得の難易度
イタリア語を習得することは、日本人にとって難しいのでしょうか。これについての答えは、あらゆる科目でいえることですが、個人によって差があります。
しかし、イタリア語の難易度を計る基準はあります。それが英語です。
イタリア語と同じアルファベットを持つ英語の習得が可能であった人ならば、それほど難しさを感じずにイタリア語を学ぶことができるはず。
ただしイタリア語は、英語よりも文法が複雑なところも。ラテン語を母語とするイタリア語は、フランス語やスペイン語により近い言語であるため、こうした言語を学んだ経験があれば、イタリア語習得のハードルも低くなります。
イタリア語を学びたい人には、喜ばしい点もあります。イタリア語の発音です。イタリア語の発音は、日本の小学校でも習うローマ字読みのレベル。英語よりも簡単なのが嬉しいところです。
イタリア語習得に必要な勉強時間
イタリア語を習得するには、どのくらいの時間を要するのでしょうか。これもまた、個人差があります。
大学で専門的にイタリア語を学習する人、仕事をしながらイタリア語教室に通う場合、独学で書籍やラジオ講座を活用するケース。それぞれ習得に要する年数は異なってきます。
毎年開催されるイタリア語検定を例にとってみてみましょう。イタリア語検定3級レベルは、大学の専門課程2年を終了した程度とされています。具体的には、日常的な会話、電話での応対などが問題なくできるレベルとあります。
つまりそのレベルに到達するには、大学で専門的にイタリア語を学んでも2年ほどかかることを頭に入れておいてください。
イタリア語を独学で勉強する5つのコツ
具体的にイタリアを勉強し始めるには、どんなポイントを押さえるべきでしょうか。
独学でイタリア語を学ぶための5つのコツを解説します。
コツ①:発音を覚える
イタリア語の発音は、基本的にローマ字読みです。日本語と同じように、母音の「アイウエオ」が明快ではっきりしているため、発音しやすいのがメリットです。
ただし、いくつかローマ字読みでは解決しない発音もあります。
- 基本的に「J」「K」「W」「X」「Y」は使用しない
- カ行は「ca」「chi」「 cu」「 che」「 co」と表記される
- ガ行の表記は「ga」「ghi」「gu」「ghe」「go」である
- 「gna(ニャ)」「gnu(ニュ)」「gno(ニョ)」の発音に注意する
イタリア語の発音は、アクセントが非常に重要です。アクセントに関するポイントを見てみましょう。
最初から2番目の母音にアクセントを置くタイプ
【ミラノ】
Milano(ミラーノ)
【少年】
ragazzo(ラガッツォ)
最後から3番目の母音にアクセントを置くタイプ
【妻】
moglie(モッリエ)
【イタリア】
Italia(イターリア)
最後の母音にアクセントが来るタイプはアクセント記号がつきます
【都市】
città(チッタ)
【コーヒー】
caffè(カッフェー)
コツ②:頻出単語を覚える
一説によれば、外国語の能力と語彙力は高い相関性があるといわれています。イタリア語ももちろん、例外ではありません。
単語を覚えるのは理屈ではなく、ひたすら覚えるというのが王道です。幸いなことにイタリア語は、とてもリズミカルで覚えやすいというメリットがあります。
独学でも日々の努力で、かなりの数の頻出単語を暗記できることでしょう。
コツ③:文法を覚える
日本人がイタリア語を勉強するうえで難関となるのが、文法です。
イタリア語の文法は、英語ほど単純ではありません。とはいえ、イタリア語を勉強するうえでは文法は文の根幹です。あいさつ程度のレベルならばともかく、初級といえどもイタリア語を学ぶためには文法は避けて通れない問題。
動詞の複雑な活用、名詞や形容詞の変化など、英語にはない要素に最初は戸惑うかもしれません。しかし、リズムや音が重要なイタリア語は、数をこなすと感覚でできるようになる部分もあります。
根気よく文法を学んでいきましょう。
コツ④:日常会話のフレーズを覚える
外国語を覚えることの楽しみのひとつは、本場で実際に実践することではないでしょうか。
イタリア語を学習する場合も、日常会話のフレーズを丸暗記するとイタリア滞在中にも大いに役に立ちます。
日常会話のフレーズを暗記することで、前置詞や冠詞といった日本人が苦手な文法も自然と身につくようになります。
ひとつずつ正しく、日常会話のフレーズを覚えてみてください。
コツ⑤:参考書は一冊にしぼる
イタリア語を早く身につけたいからといって、参考書をあれもこれもと手を出すのは逆に身につきにくくなるといわれています。
参考書は自分の嗜好にあったものを一冊見つけて、最後まで丁寧に読破するようにしましょう。しっかりと身につけるには、同じ参考書を何度も読むと効果があがります。
イタリア語の場合は、文法書のほかに単語帳、発音の本を用意すると効率が上がるはず。
ぜひ相性のよい参考書を見つけてみてください!
イタリア語の勉強におすすめの教材
インターネットの普及で、外国語の勉強も家庭で実践できることが多くなりました。
イタリア語の勉強は、思い立ったが吉日。その日から役立ついくつかのサイトやアプリを紹介します。
教材①:サイト
イタリア語の勉強を思い立ったら、以下のサイトを覗いてみてください。
NHKで放映されるイタリア語講座と並行して使えるのが便利です。
個人のサイトになりますが、文法についてかなり詳しく説明しています。
実用的なフレーズを勉強するには便利です。
【関連記事】イタリア語学習サイト13選を一挙紹介!~初心者から上級者向けまで~
教材②:アプリ
アプリを活用すれば、スマホで空き時間にイタリア語が勉強できます。
NHKのイタリア語ラジオ講座をアプリで再生できるすぐれものです。
会話を重視したい方におススメ。
旅行に便利なフレーズを習得できます。
【関連記事】イタリア語学習のアプリのおすすめ18選を紹介!~定番からオンラインレッスンまで~
教材③:オンラインスクール
サイトやアプリは便利ですが、あくまで学習のためのツールに過ぎません。
生きたイタリア語をモノにしたければ、オンラインでイタリア語のネイティブスピーカーから学ぶのが習得への近道です。
外国語教室大手でも、イタリア語のオンラインレッスンを開講しているところはいくつかあります。
しかし、幅広い年齢層のイタリア語ネイティブスピーカーを抱えているオンラインレッスンといえば、なんといってもitalkiです。
プロの資格を有している講師も多く、本格的なレッスンが受けられることはいうまでもありません。またサッカーやお料理など特定の興味を持つ方も、テーマにあった講師を見つけることができることでしょう。
オンラインで楽しくイタリア語を学びたい方は、ぜひitalkiのサイトをご訪問ください。
まとめ
イタリア語は難しいと考えていた方は、本記事を読んで学びやすい語学であることがわかったのではないでしょうか?
- イタリア語は世界の言語の中では最も習得しやすいもののひとつである
- イタリア語は文法が多少複雑であるが、発音はシンプルである
- イタリア語を勉強する際には参考書は最低限にとどめ、サイトやアプリも活用し、語彙数をふやすとよい
- 日常会話のフレーズを暗記すると、現地でも実践しやすく文法も身につきやすい
生活のリズムや状況に合わせて、イタリア語を勉強する環境を作ってみましょう!
書籍やアプリなどのツールは、多忙な中でイタリア語を勉強するには便利です。でもさらに効率よく勉強したいと思ったら、イタリア語のネイティブスピーカーとのオンラインレッスンがおススメ。
数多くのネイティブスピーカーを擁するItalkiならば、きっとあなたと相性がよい講師が見つかります。素敵な講師たちと、楽しくイタリア語を勉強しましょう!
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