TOEICはビジネスマンや就職活動中の学生にとって、メジャーな英語力の指標の一つです。
特に、リスニングセクションは日本人にとって難易度が高いとされています。
そこで本記事では、TOEICリスニング対策のための5つのステップを徹底解説し、おすすめの参考書やアプリも紹介します。
TOEICのリスニング対策①|問題形式を知る
TOEICのリスニングセクションは、4つのパートから構成されています。
まずは、各パートの問題形式を把握しましょう。
- 写真描画問題
- 応答問題
- 会話問題
- 説明文問題
Part1:写真描画問題
写真描画問題のパートでは、1つの写真に関する4つの説明文を聞き、与えられた選択肢の中から写真を的確に説明している答えを選びます。
TOEICのリスニングの中では比較的簡単で点数がとりやすいパートだと言われていますが、ひっかけ問題や難しい英単語の知識が必要な問題もあるため注意する必要があります。
Part2:応答問題
応答問題では、短い会話や質問に対する正しい応答を3つの選択肢から選ぶ形式の問題が出題されます。
このセクションでは、スピード感が求められるため、日常的な英会話表現に慣れることが大切です。
Part3:会話問題
会話問題では、2人または3人の会話を聞いて設問に答えます。
ここでのポイントは、話し手たちの発言から会話の内容を正確に理解し、質問に適切に答えることです。
何度も演習問題を解いて、会話の中でも特に重要なポイントを掴むコツを身につけるのが大切です。
Part4:説明文問題
説明文問題では、長めのアナウンスを聞いたうえで設問に答えます。与えられる回答の選択肢は4つです。
図や表などが登場することもあります。
文章が長く、専門的な内容の場合もあるため、文章の要約能力や文章内で重要な箇所を見つけ出す力が必要になります。
読み上げスピードが速い場合もあるため、慣れるまでは聞き取りにくいこともあるでしょう。
TOEICのリスニング対策②|聞き取れない原因を知る
リスニングがうまく聞き取れない人には、共通して以下3つの原因があります。
- 単語や文法の基礎知識が足りない
- 意味を考えながら聞いている
- 全てを聞きとろうとしている
自分の現在のリスニング力を把握するためにも、なぜ英語を正確に聞き取れないのか、原因を理解しましょう。
原因①:単語や文法の基礎知識が足りない
リスニングに苦手意識を持っている人は、単語や文法の基礎知識が不足している場合があります。
特にTOEICのリスニングは、日常会話においてもあまり耳にすることのない専門的な単語や表現が使用されることがあるため、単語の意味や文法の用法を理解していないと聞き取ることが難しいです。
そのため、単語や文法の勉強を通じて基礎知識を身につけることがTOEICリスニング対策の第一歩となります。
原因②:意味を考えながら聞いている
TOEICのリスニングでよくある失敗例として、聞こえた言葉の意味をすぐに考えてしまうことが挙げられます。
このように聞き取った言葉の意味をすぐに考えてしまうと、次に聞こえてくる言葉に集中できず、結果的に文章全体の意味が理解できなくなってしまいます。
リスニング対策としては、まずは単語一つ一つの意味はさておいて、文章全体の音に集中して聞くことが大切です。
繰り返し練習することで、各単語の意味を考えずに文章全体を理解できるようになります。
原因③:全てを聞きとろうとしている
TOEICのリスニングでは一度に大量の情報が聞こえてくるため、全てを聞きとろうとしてしまうと、情報が多すぎて本題の理解ができません。
このような場合は、文章の中でも最重要ポイントを絞り込みましょう。
例えば、会話問題においては、話者の目的や相手の反応に注目することで、何がメインの議題なのか本筋を理解しやすくなります。
また、説明文問題においては、重要なキーワードや要点に注目することが大切です。
TOEICのリスニング対策③|勉強法
次に、TOEICのリスニング対策をより効果的に行うためにおすすめの勉強法を4つ紹介します。
- TOEICに特化した勉強をする
- 頻出単語と文法を学ぶ
- スキマ時間に音声を聞く
- 予想問題を解く
まだ取り入れていない勉強法があれば、ぜひ取り入れてみてください。
勉強法①:TOEICに特化した勉強をする
TOEICは、英語力を測るためのテストです。
つまりTOEIC対策の際は総合的な英語力の向上よりも、TOEICで高得点を取れるスキルを身につけることが重要です。
TOEICに特化した勉強をして独特の問題形式に慣れたり、点数が取れる解答方法を習得するようにしましょう。
勉強法②:頻出単語と文法を学ぶ
TOEICでは頻出単語と文法が使われることが多いため、重点的に学ぶ必要があります。
頻出単語と文法を押さえておくと、複雑な問題でも比較的簡単に理解できるようになります。
特に、名詞や動詞などの基本的な単語や、時制や前置詞などの基礎文法は英語の土台となる部分なので、しっかりと理解しましょう。
勉強法③:スキマ時間に音声を聞く
リスニング力は、日常的に英語を聞くことで養われます。
通勤中やジョギング中など、日常生活の中で耳が空いている時間を有効活用するのがおすすめです。
そのようなスキマ時間を利用して英語の音声を聞くことで、リスニング力の向上が図れるでしょう。
勉強法④:予想問題を解く
TOEICの過去問題や予想問題を解いて、出題傾向や難易度を把握することも有効です。
演習問題を重ねることによって、実際の試験での解答がスムーズになります。また、自分が苦手な問題や分野を特定し、重点的に学習できます。
TOEICのリスニング対策④|スコアアップのコツ
TOEICで高得点を狙う際は、単なる総合的な英語力の他にも押さえておくべき以下のコツがあります。
- 時間配分を知っておく
- 問題を先読みする
- Part2の質問文は疑問詞に集中する
- 事前に本試験形式に慣れておく
4つのポイントを抑えて、さらなる得点アップを目指しましょう。
コツ①:時間配分を知っておく
TOEICリスニングテストは、全体で45分間あり、4つのパートに分かれています。
それぞれのパートに割り当てられた時間を知ることで、回答スピードがアップします。
- Part1の問題数は6問で解答時間は3分間
- Part2の問題数は25問で解答時間は9分間
- Part3の問題数は39問で解答時間は17分間
- Part4の問題数は30問で解答時間は16分間
時間配分を把握し、計画的な解答を心がけましょう。
コツ②:問題を先読みする
「Part2:応答問題」や「Part3:会話問題」では、聞く前に問題文を先読みすることが重要です。
TOEICのリスニングでは問題が1回しか読まれません。
したがって、聞き逃してしまっても後から情報を確認することは不可能です。
各パートで問題形式や答え方を説明するディレクションが流れている間に問題文を先に読んでおくことで、何に注意して聞くべきか理解し、回答に必要な情報を音声から探しやすくすることが大切です。
コツ③:Part2の質問文は疑問詞に集中する
「Part2:応答問題」の質問文は疑問詞で始まることが多いため、疑問詞を事前に完璧にしておけばスムーズに答えを導き出せるようになります。
具体的には5W1Hである以下の6つを理解しておきましょう。
- What
- Who
- Where
- When
- Why
- How
質問の中の疑問詞だけでも聞き取れれば、その質問が主に何を尋ねているのか、メインのポイントが分かります。
コツ④:事前に本試験形式に慣れておく
TOEICリスニングテストには、本番さながらの形式で練習できる参考書や過去問題集が存在します。
このような演習問題を解くことで本試験形式に慣れるうえ、TOEIC特有の回答のコツも身に付けられるでしょう。
また本番前に緊張感を持って演習問題を解くことで、本番でも冷静な対応ができるようになります。
TOEICのリスニング対策⑤|おすすめの教材
最後にTOEICのリスニングにおすすめの教材を参考書・アプリに分けて紹介します。
参考書
TOEICのリスニング対策には、参考書の利用が効果的です。参考書は、問題集と解説書がセットになっているものが一般的です。
初心者向けから上級者向けまで、多種多様な参考書が販売されているので、自分のレベルに合ったものを選んで取り組みましょう。
世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part1-4 リスニング]
『世界一わかりやすい TOEICテストの授業[Part1-4 リスニング]』はTOEICリスニングを基礎から丁寧に解説しているので、初めてTOEICを受ける人やリスニングの苦手意識がある人に最適です。
TOEICのリスニングパートで出題される基本的な表現や文法事項を押さえた上で、豊富な練習問題を通じて実践力を身につけられます。
また、付属のCDにはTOEICのリスニング問題を収録しているため、本番に向けたイメージトレーニングにも役立ちます。
イングリッシュ・ドクターのTOEIC L&Rテスト最強の根本対策PART1&2
『イングリッシュ・ドクターのTOEIC L&Rテスト最強の根本対策PART1&2』は、英語初心者から上級者まで対象のTOEIC参考書です。
この参考書は、本物の英語力習得を目標に設定しており、英語の音変化や発音のポイントなどを説明しながら、TOEIC根本対策のトレーニングを行えます。
各トレーニングでは、QRコードを使って音声学習法を提供しており、スマホでも学習できるのが魅力です。
アプリ
スマートフォンやタブレットで使用できるアプリも、TOEICのリスニング対策には有用です。
アプリには、リスニング問題を繰り返し解くことができたり、スピーキング練習ができたりするものがあります。
また、リスニング問題に対する解説や、文法・語彙の解説が含まれているアプリもあるので、自分に合ったものを選んでみてください。
italki
italkiは、オンラインで語学学習ができるアプリです。
TOEICのリスニング対策に効果的な機能として、ネイティブの先生との英会話レッスンがあります。
TOEICのリスニングで必要な英語を聞き取るスキルは、ネイティブの先生と話すことで養えます。
またitalkiでは、先生によってはTOEIC対策のレッスンも提供してくれるため、リスニング対策に効果的な学習も可能です。
(添削やクイズ機能などは無料、講師とのレッスンは有料)
Listening for TOEIC Test
Listening for TOEIC Testは、TOEICのリスニング対策に特化した無料アプリです。
TOEICの問題形式に合わせた模擬試験が用意されており、自分の弱点を把握できます。
アプリは全て英語で日本語訳がないため、ある程度の英語力のある人におすすめのアプリです。
問題集
TOEICは独自の問題形式で、各パートごとに傾向が見られるため、何度も演習問題を繰り返すことで高得点が狙えます。
問題集を使って過去問題や模擬試験を受けて、試験に慣れましょう。
これだけ! TOEICテスト総合対策 初めて~650点
『これだけ! TOEICテスト総合対策 初めて~650点』は、頻繁にリニューアルされているので、最新の試験傾向に合わせた問題が収録されています。
また、音声データが収録されたCDが付属しているため、リスニング問題の練習にも最適です。
さらに、各セクションごとに解説が付いており、演習を重ねることで正答率の向上に役立ちます。
初めて受験する方にも分かりやすいように日本語で細やかな解説がついているため、安心して学習を進めることが可能です。
公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 9
『公式TOEIC® Listening & Reading 問題集 9』は、公式で出版されているTOEICの最新形式に対応した問題集です。
日本語訳付きの問題と解説が付属しており、初心者から上級者まで幅広く利用できます。
さらに、オンライン上で模擬試験を受験することもできるので、自分のスキルアップ度合いを確認できます。
新たに導入されたパート7にも対応しており、実際の試験で出題されるであろう問題に類似した内容を多く取り扱っています。
まとめ
TOEICリスニング対策のための5つのステップを解説し、おすすめの参考書やアプリもあわせて紹介しました。
- 問題形式を知る
- 聞き取れない原因を知る
- 勉強法
- スコアアップのコツ
- 最適な教材を選ぶ
TOEICのリスニング対策には、おすすめアプリで紹介したitalkiの利用がおすすめです。
italkiでは自分のレベルや目的に合わせた講師を選ぶことができるため、自分に合った学習スタイルで効率的に学習を進められます。
またitalkiには、ネイティブスピーカーの講師が数多く在籍していて、リスニング力を向上させるための効果的なトレーニングを提供してくれます。
TOEICのリスニング対策をするなら、italkiの講師にお任せして効果的な学習をしましょう。
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