TOEICは世界中の企業や大学で認定されている英語試験です。
その中でも、リスニングは日本人が苦手とすることが多く、その試験時間配分は非常に重要となってきます。
また、効果的な勉強法を身につけることも高得点を目指すには必要です。
そこで本記事では、TOEICリスニングの時間配分と各パートごとに内容・対策・効果的な勉強法を解説します。
TOEICのリスニングは時間配分が重要
TOEICリスニングは4つのパートに分かれており、トータル45分間で計100問の問題が出題されます。
かなりのボリュームとなっているため、各パートの時間配分を想定しておくことが重要です。
また、各パートによって出題される問題形式が異なるので、時間配分を把握した上で効果的な勉強法を身につけることが求められます。
TOEICのリスニングの時間割
以下がTOEICリスニングの時間割です。
- Part1: 写真描画問題(約3分)
- Part2: 応答問題(約9分)
- Part3: 会話問題(約17分)
- Part4: 説明文問題(約13分)
TOEICリスニングは全体的に早いペースで問題が出題され、各パートによって問題形式が異なります。
それぞれのパートに対して、十分な対策をすることが必要です。
TOEICのリスニングの時間配分
各パートの問題数・1問あたりの時間配分・音声が流れる時間・設問と設問の間の時間(回答時間)などの詳細を解説します。
Part1:写真描画問題
Part1では、写真を見てそれぞれの写真を最も的確に表している説明文を4つの選択肢から選ぶ問題形式です。
このパートは、簡単な単語や基本的な表現が使用されることが多いため、比較的スムーズに解答できる人も多いでしょう。
- 問題数: 6問
- 1問あたりの時間配分: 約25秒
- 音声が流れる時間: 約20秒
- 設問と設問の間の時間: 約5秒
上記のように時間配分が短いため、問題に対する集中力を維持し、スピード感を持って解答することが求められます。
Part2:応答問題
Part2では、読み上げられた質問や文章に対する最も適切な応答を3つの選択肢から選ぶ問題形式となっています。
このパートは、正確に聴き取る能力や英語表現力が求められるため、しっかりとした対策が必要です。
- 問題数: 25問
- 1問あたりの時間配分: 約20秒
- 音声が流れる時間: 約15秒
- 設問と設問の間の時間: 約5秒
普段からリスニングの練習をし、聞き逃しのないようにしましょう。
Part3:会話問題
Part3では、複数の人物が会話する場面が流れ、問題用紙に印刷された関連する質問3つに回答していきます。
4つの選択肢の中から質問に対する最も適切な答えを選ぶ問題形式です。
このパートでは、会話の文脈理解力や論点を汲み取る力が求められます。
- 問題数: 39問(13会話)
- 1会話あたりの時間配分: 約78秒
- 音声が流れる時間: 約30〜40秒
- 設問と設問の間の時間: 8秒前後
Part3では音声が流れる前にディレクションと呼ばれる全体の説明が入ります。
ディレクションは直接回答に影響するものではないため、ディレクションが流れている間にQ32~Q34の設問を先に読んで理解しておきましょう。
Part4:説明文問題
Part4では、やや複雑な内容の説明文が流れ、問題用紙に印刷された関連する質問3つに回答していきます。
4つの選択肢の中から質問に対する最も適切な答えを選ぶ問題形式です。
このパートは、文章理解力と高度な語彙力や表現力が求められます。
- 問題数: 30問(10説明文)
- 1説明文あたりの時間配分: 約78秒
- 音声が流れる時間: 約30〜40秒
- 設問と設問の間の時間: 8秒前後
part4は長文のため対策をしていないと聞き漏らしたり、内容を理解できなかったりする可能性が高いです。
問題集を使った反復練習や、普段視聴している動画のスピードを1.2〜1.5倍程度に早めて、リスニング力の向上を目指しましょう。
TOEICのリスニングの時間配分とコツ|パートごと
TOEICリスニングテストは、Part1からPart4まで合計100問が出題されます。
ここからは限られた時間を効率的に使うために、それぞれのパートで押さえておくべきコツを紹介します。
ディレクションの時間で問題を先読みする
TOEICリスニング試験は、問題量に対して時間制限が厳しめに設定されているため、リスニング音声を聞くと同時に問題文も読み取る必要があります。
ですのでディレクションと呼ばれる問題の説明時間に問題文を先読みするようにしましょう。
例えば、
「Part3は、会話問題です。以下の会話を聞いて、次の設問に答えてください。」
といったように、問題の種類や説明がディレクションで伝えられます。
この時間を問題文の先読みに上手に使うことで聞くべきポイントを把握でき、限られた時間でもスムーズな解答ができるようになります。
Part1は瞬時の判断力
Part1では、写真を見て流れる英文の選択肢の中から最も適切なものを選びます。
このパートでは、瞬時の判断力が求められます。
写真には見落としがちな細かい情報が含まれている場合があるため、注意深く観察しましょう。
ディレクションの時間や問題と問題のあいだの時間を使って、写真の内容や連想される英語表現を事前に頭に思い浮かべておくのも効果的です。
Part2は集中力
Part2は応答問題です。
英文で流れる短い疑問文に対し適切な回答を読み上げられる選択肢の中から選びます。
このパートでは、問題文も選択肢も問題用紙に記載されていません。
ですのでディレクションのあとは、集中して音声を聞き取ることが重要です。
質問文中の5W1Hや、大事なポイントをメモしながら慎重に答えを探しましょう。
Part3は先読みで会話内容を予測
Part3では、複数人のスピーカーが対話をする音声が流れます。
このパートは、Part2とは違い問題文も選択肢も問題用紙に記載されています。
事前にこれらを読んでおくことで、会話の内容を大まかに予測することが可能です。
ディレクションの時間などを活用し先読みをしてから、流れてくる会話に集中しましょう。
Part4は長文リスニングでも集中力キープ
Part4は、他のパートより長い文章を聞き取る問題です。
流れてくる音声を聞き取り、それに関する質問に対する答えを選択肢の中から選びます。
リスニングテストの中でもボリュームの多いPart3の直後に複雑な長文アナウンスがくるので、集中力をキープするのが難しいパートです。
音声の内容も他のパートに比べて専門的になってくる場合もあるので、問題文と選択肢の先読みでトピックの内容を予測しつつ、集中して聞き取りを行いましょう。
まとめ
以上が、TOEICのリスニングの時間配分とコツについての解説でした。
リスニングの得点アップのためには、パートごとに適切な対策を取ることが重要です。
- Part1は瞬時の判断力
- Part2は集中力
- Part3は先読みで会話内容を予測
- Part4は長文リスニングでも集中力キープ
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