英単語の学習は、英語力を向上させるために欠かせません。
しかし毎日忙しい社会人は勉強に割ける時間や労力が限られていることが多く、効率的な学習方法が求められます。
そこで本記事では、米国の大学で学士号を取得した筆者が、時間のない社会人でも効率的に英単語を学習するための方法を詳しく解説します。
1日に何個の英単語を覚えるのがベストなのかを知り、効果的な英単語学習を行いましょう!
社会人が1日に覚えるべき英単語は何個?
英単語を効率的に勉強するといっても、具体的にはどのような学習プランで勉強を進めていけば良いのでしょうか。
特に、勉強に割ける時間の少ない社会人にとっては、1日に何個の英単語を覚えるべきなのか気になる方も多いかと思います。
ここからは社会人が1日に覚えるべき英単語の数、そしてその効果的な覚え方を解説していきます。
- 1日の学習時間によって何個覚えられるかが変わる
- 覚えたことは1日後には74%忘れる
- 1日に覚える個数よりも反復学習が大切
これらのポイントを押さえると、英単語の勉強効率はグッと上がるのでぜひ試してみてください。
1日の学習時間によって何個覚えられるかが変わる
結論から言うと、「社会人が1日に覚える英単語は○○個!」と断言することはできません。
英単語を1日で覚えられる個数は、その日の学習時間や個人の記憶力などによって大きく変わります。
人によって英単語学習に当てられる学習時間は異なるし、個人の集中力などコンディションにも差があります。
さらには使用する教材によっても学習の効率性は異なるので、自分の状況を踏まえた上で現実的な目標設定することが大切です。
覚えたことは1日後には74%忘れる
ドイツの心理学者、ヘルマン・エビングハウスは1913年に出版した論文の中で、人間の記憶に関するグラフである「忘却曲線」を紹介しました。
忘却曲線では、人は学習した情報を時間の経過と共に徐々に忘れてしまうことを示しています。
エビングハウスはこの論文で、人間は学習後20分で42%、1時間で56%、1日で74%、1週間で77%の情報を忘れてしまうと唱えています。
つまり1日に100個の単語を学んだとしても、次の日には24個程度しか覚えていないということです。
ですので「1日に覚える英単語数が多ければ良い」というものではないことがわかりますね。
1日に覚える個数よりも反復学習が大切
以上から、1日に覚えるべき単語数よりも反復学習の重要性がわかります。
反復学習とは、学んだ単語を短期記憶から長期記憶へと移行させるために、定期的に復習することです。
単語を定期的に復習することで、記憶の定着を促すことができます。
エビングハウスの忘却曲線から学べることは、復習を怠らないことが学習の成功につながるということです。
英単語学習の計画の立て方
ここからは、効率の良い英単語学習計画を立てるコツを4つ紹介します。
- 1ヶ月に覚える単語の目標をたてる
- 1ヶ月の目標から日割りで1日に覚える単語数を計算
- 1日にとれる学習時間の目安を計算
- 1日に「新しい単語+復習単語」の2種類を覚えるように計画
この4点を意識するだけで、学習プランの質がグッと良くなるはずです。
1ヶ月に覚える単語の目標をたてる
まずは、1ヶ月間に覚えたい英単語数の目標から設定するやり方です。
1ヶ月の目標を先に設定することで、最終地点が見えるため、学習へのモチベーションが継続し効率的な学習が可能になります。
ここで大切なのが、毎日「復習」することも踏まえた上で目標単語数を定めることです。
また、自分のレベルや取れる学習時間に合わせた現実的な目標を設定することも意識しましょう。
1ヶ月に覚える目標単語数の具体例を紹介します。
- 例:単語学習時間が一日10分で、1分につき5単語勉強する
- 新規単語:10個/日
- 復習(1単語につき2回):20個/日
→1ヶ月で300語の新規単語を覚えられる
1ヶ月の目標から日割りで1日に覚える単語数を計算
次に、1ヶ月間に覚える英単語数を日割りにして、1日に覚える単語数を計算する方法です。
例えば、毎日同じだけの時間を単語学習に割くことを計画している人が、1ヶ月に600語の新規単語を覚える目標を設定したとします。
その場合、1日に覚える新規の単語数は600語÷30日=20語/日となります。
ただし、これは復習する単語数を含めていないので、実際に毎日勉強する単語数はこれより多くなるでしょう。
ですので、このケースでは1日に20個の新規単語の学習+復習ができるだけの学習時間を毎日作れば良いと分かります。
1日にとれる学習時間の目安を計算
1ヶ月の目標単語数から、具体的に毎日どれだけの学習時間を取るべきなのか計算してみましょう。
先ほどと同様に、1ヶ月に600語の新規単語を覚えたい人がいたとします。
その人は1日に20個の新しい単語を勉強していきますが、復習もしなければなりません。
1単語につき合計で2回の復習をする場合、1日で勉強する単語は新規+復習のトータルで60個という計算になります。
そして、毎日60個の単語を勉強するのにどれだけの時間が必要なのかを、自分の学習ペースやコンディションに合わせて考えましょう。
1日に「新しい単語+復習単語」の2種類を覚えるように計画
繰り返しになりますが、単語を長期記憶として定着させるには定期的な復習が必要不可欠です。
上の3点でも解説した通り、英単語学習をする際は毎日「新しい単語+復習単語」の2種類を勉強しましょう。
1日に勉強する単語の半数以上が新規単語だと復習が追いつかなくなることもあるので、その2種類のバランスには注意して学習計画を立てるようにしてください。
英単語を覚えるのにおすすめの教材
英単語を覚えるためには、様々な教材があります。
ここからは、その中でも特におすすめのアプリとサイトの魅力を解説します。
教材①:アプリ
アプリは、スマートフォンを持っている方なら手軽に利用できる英単語学習教材です。
アプリなら、通勤時間やちょっとした空き時間に学習できるので、忙しい社会人にもおすすめです。
TOEIC対策に特化したものや、発音練習ができるものなど、英単語アプリにもさまざまな種類があるので、自分の目標や学習スタイルに最適なものを選べるのも魅力の一つでしょう。
教材②:サイト
サイトは、スマホ以外にパソコンやタブレットからも利用できる英単語学習教材です。
サイトは無料で利用できるものも多いうえ、気になることがあればすぐにウェブ上で単語の意味や発音を調べられるため、学習効率を高められるのも魅力です。
豊富な単語数を登録しているものや、ユーザーが作成した単語帳の共有など、サイトによって様々な学習スタイルがあるので、英語学習者は自分にぴったりな学習サイトを見つけられるでしょう。
italkiの英単語学習機能は英単語を覚えるのにおすすめ
最後に、italkiの英単語学習機能について紹介します。
italkiは、世界中にいる生徒と講師を繋ぐ人気の語学学習プラットフォームです。
ネイティブ講師との英会話レッスンの他にも、英単語学習に役立つ無料機能を数多く搭載しています。
発音付きフラッシュカードは、ネイティブの発音を聞きながら英単語を覚えられ、クイズ機能では英単語や文法をテストできます。
また、ネイティブへの質問機能では、ネイティブの講師に英語に関する疑問を気軽に尋ねられ、英単語学習にも役立つでしょう。
italkiは、生きた英語を学ぶための理想的な環境を提供しているため、英語を学びたい社会人にとって非常に魅力的なアプリです。
自分に合った学習スタイルを見つけて、英単語学習を効率的に進めていきましょう。
まとめ
社会人が英単語を効率的に学ぶためには、1日に覚える個数よりも反復学習が大切です。
新規単語と復習のバランスに注意した学習計画を立てるようにしましょう。
- 1ヶ月に覚える単語数の目標を立てる
- 1ヶ月の目標単語数から日割りで1日に覚える単語数を計算する
- 1日にとるべき現実的な学習時間の目安を検討する
また、アプリやサイトなどの様々な教材を上手に活用することも重要です。
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