昨今のグローバル化に伴い、さまざまなビジネスシーンで高い英語力が求められることも多くなっています。
英語が話せるとスキルアップやキャリアアップにも繋がるため、英語の学習をゼロからし直したいと考えている方も少なくないのではないでしょうか。
しかしながら、毎日仕事が忙しい社会人にとって一定の学習時間を継続的に確保することは非常に難しく、「何から始めていいのかも分からない」といった状況に陥ってしまっているかもしれません。
そこで本記事では、米大で学士を取得した筆者が、忙しい社会人でもゼロから英語を学習し直せるオススメの勉強方法を、英語アプリやモチベーション維持のコツと共に紹介します。
社会人が英語の勉強をゼロから始めるには
まず、社会人が英語の勉強をゼロからし直すには何から手をつければいいのか、解説していきます。
正しいステップを踏んで学習する
ただ闇雲に問題集を解いたり単語を覚えたりするだけでは、英会話学習を効率的に進めることはできません。
事前に英会話学習の正しいステップを理解し、それに沿って学習していくことで忙しい社会人でも英語力の向上を図れます。
社会人に向けた英語学習の正しいステップの詳細は次の章で詳しく解説します。
モチベーションを維持するための工夫
ただでさえ忙しく英語学習のためのまとまった時間が取りづらい社会人にとって、英語に対するモチベーションを維持することは非常に大切です。
英語学習のモチベーションの保ち方にはいくつかのコツが存在するので、こちらも下記で詳しく解説していきます。
アウトプットをする
どんなに英語の語彙力が高かったり、知識があったりしても実際に使えなければ意味がありません。
日本の学校で行われている英語教育はインプットに注力しすぎていることがたびたび指摘されます。それにより、日本人は英語で書いてあることは理解していても。自分の意思や主張を相手に伝えることが苦手である場合が多いです。
社会人で英語を学習するということはビジネスシーンで使うために勉強する場合が多いでしょう。実際に自分から表現できるようアウトプットの練習をするのが大切です。
社会人が英語の勉強をゼロから始めるときの正しいステップ
それでは、実際に社会人が英語の勉強をゼロから始める時にとるべき正しいステップを詳しく解説します。
ステップ①:単語を覚える
まずは「単語力」です。言葉を知らなければ自分が伝えたい想いを伝えられません。
ニュースなどを英語で読んで、分からない単語をピックするという学習方法も実践的な英語を学べるため良いのですが、時間がかかるのと、モチベーションの維持が難しい点がネックです。
単語を覚える際にオススメなのは、アプリや単語帳を利用してひたすらインプットをし続けることです。アプリや単語帳なら通勤時間などのスキマ時間でサクッと英語学習ができるので非常にオススメです。自分のレベルにあった英単語をカバーしている媒体を選びましょう。
ステップ②:発音を学ぶ
単語学習と並行し、発音も学んでいきましょう。
1日少しずつで良いので、英語の発音の仕組みや発音記号、音変化のルールを把握するようにしましょう。これらを理解することにより、新しい英単語に出会った際も正しい発音ができるようになります。
語彙力があったとしても、英語話者が聞き取れる発音ができなければ本末転倒です。
耳からインプットして、実際に発音することでアウトプットの練習をしましょう。
おすすめの発音練習法はシャドーイングです。
Youtubeや洋画など、ネイティブスピーカーが話している動画を字幕付きで視聴し、彼らの発音の仕方を繰り返し真似して練習することで、非常に効果的に発音の向上を図れます。
ステップ③:文法を学ぶ
文法は英語のルールのようなものです。英語の文法を理解していなければ、正しい英語を話すのは難しいでしょう。
英語学習の最初の段階で基礎文法を学んでおけば、今後より高いレベルの学習をする際に役立ちます。
英文法はパズルのような仕組みになっているため、自分の持っているボキャブラリーを文法という枠組みに当てはめることで英語は話せるようになります。
英文法の学習は他ステップに比べて時間がかかりますが、その重要性を理解して参考書などをしっかりと読み込むようにしましょう。
ステップ④:スピーキングでアウトプットする
日本人が英語の中で最も苦手な分野はスピーキングだと言われています。せっかく頭の中では英語を理解しているのに、アウトプットできなければもったいないです。
英語はコミュニケーションツールです。英語話者に自分の考えや提案を伝えるために利用する手段なのです。
世界中の人とコミュニケーションを取るためにも、スピーキングを通したアウトプットの練習はたくさん行うようにしましょう。
今ではオンライン英会話やランゲージ・エクスチェンジなど、英語話者と会話する機会を以前よりも簡単に作成できます。積極的にそのようなサービスを利用してみるのがオススメです。
社会人が英語の勉強でモチベーションを保つコツ
忙しい毎日の中、社会人が英語学習のモチベーションを保つことは簡単ではありません。
英語学習のモチベーション維持のコツを3つ紹介します。
コツ①:具体的な目標を決める
英語学習を始める前に、明確な目標を設定しましょう。
自分が何のために英語を話せるようになりたいのか、言葉にすることによっていつでも初心に戻れるため、自分を鼓舞できます。
目標は数字を盛り込んだり、具体的に決めるのが重要です。
例えば「TOEICで800点以上取る」「来年の海外駐在に応募する」「外国人の友人を5人作る」など、振り返った時にどれだけ達成できたのかわかるように目標は設定しましょう。
コツ②:5分のスキマ時間を活用する
月曜日から金曜日まで働いて、週末にまとめて英語学習の時間を取るとなると少し大変な印象を受けます。毎週末、数時間英語の勉強をするとなると継続するためにはかなり強い意思が必要になるでしょう。
ですので5分でもスキマ時間を見つけたら、英語学習に当てるのがオススメです。
塵も積もれば山となる、毎日数分ずつの学習でも継続することによって努力は必ず報われるはずです。
スキマ時間を活用したオススメの英語学習方法はアプリの利用です。
いま英語学習アプリは非常に人気で、マーケットでは数え切れないほどのアプリがダウンロード可能です。英単語や文法、リスニングにスピーキングなど自分に必要な学習ができるアプリを選んでスキマ時間に勉強してみてください。
コツ③:記録を付ける
自分の学習状況の進捗はできるだけ記録するようにしましょう。
自分はいま英語習得への道の中でどのあたりにいるのか可視化させることで、モチベーションを保てます。
また英語学習のペース配分を調整できるようになるので、カレンダーやノートなどを用いて状況を記録するようにしてください。
社会人が英語の勉強をアウトプットをする方法
次に社会人にオススメの、英語のアウトプット練習法を紹介します。
スピーキング
上述したとおり、英語は話せなければ勉強している意味がありません。英語話者とのコミュニケーションツールとして英語を使用できるようにするためにも、スピーキングの練習はきちんと行いましょう。
スピーキングの練習するためには、英語話者と実際に何度も会話することが一番効果的です。
英会話スクールやオンライン英会話、ランゲージ・エクスチェンジやアプリなど、昨今はたくさんの手段から練習法を選べます。自分の予算や時間にあった方法でスピーキングを練習しましょう。
ライティング
特にビジネス英語を習得したい場合には、ライティングの練習も非常に重要になってきます。
英語での資料作成やプレゼンの作成、ビジネスメールを書いたりと英語でライティングを行う場面は多くあります。
英語話者に自分の意見や提案をしっかりと理解してもうためにも、正しい英語を書けるように練習しましょう。
自分で書いた英文はネイティブスピーカーや英語のプロに添削してもらい、自分は何が分かっていないのか、客観的に理解するようにしましょう。また添削を受けることでより自然な表現や言い回しを学べるので、第三者からのチェックはできるだけ受けるようにしましょう。
ゼロから英語の勉強を始める社会人におすすめの学習方法
毎日忙しい社会人がゼロから英語の勉強を始めるのにオススメの学習方法を3つ紹介します。
学習方法①:アプリ
一つ目は英語アプリを利用する学習方法です。自分のニーズにあった学習範囲をスキマ時間で勉強できるので、高いモチベーションを保ったまま英語学習を効率的に進められます。他の学習方法に比べて低価格で勉強できるのもアプリ学習の魅力の一つです。
おすすめアプリ①:italki
italkiは生徒と講師を繋ぐオンライン英会話型の言語学習プラットフォームで、利用者は全世界で500万人以上にものぼります。様々な言語のプロ講師やチューターが全世界に2万人以上登録しており、生徒は自分の性格やニーズにあった講師を選べるのが特徴です。
講師はマンツーマンの日常英会話練習やライティングの添削、ディスカッションの練習など、生徒のニーズに合わせた英語学習のサポートをしてくれます。
ビジネス英語の習得を目的とした場合、自分の講師とシチュエーションを設定したロールプレイで実践的なスピーキングの練習を行うのがおすすめです。
さらにitalkiは講師に自分の現状を客観的に判断してもらえる点も魅力的です。
おすすめアプリ②:mikan
mikanはTOEFLやIELTS、英検など目標にあわせた英単語学習できるアプリです。アプリ内課金はあるものの、基本的には無料で十分に語彙力のアップが図れます。
自分のレベルにあった英単語10個を30秒で学習するアプリで、ゲーム感覚で楽しめます。音声もついているため、正しい発音を毎回確認できるのもポイントです。
ビジネス英語には専門用語も多くあり語彙力を高めるのは不可欠であるため、スキマ時間に楽しく単語を学習できるmikanは非常におすすめです。
おすすめアプリ③:レシピー
レシピー(旧POLYGLOTS)はニュース英語を学習できる人気アプリで、英語のニュースを通じてフォーマルな表現やビジネスなどの専門用語を学べます。
時事問題やビジネスニュースなどを取り上げているため、英語と実生活のイメージの関連付けがしっかりと行え、難しい表現でも頭に入りやすいのが特徴です。
通勤時などのスキマ時間に、いつもなら日本語でニュースを読むところをレシピーに変えるだけで、実用的なビジネス英語のリーディング練習ができます。
学習方法②:本
まとまった時間が取れて集中して英語学習を行える方には、参考書を用いた勉強方法がオススメです。短い学習時間のアプリなどでは分かりづらい難しい文法も理解でき、試験の模擬問題などを解く練習もできます。
おすすめ参考書①:一億人の英文法
『一億人の英文法』は、ただの文法の参考書ではなくネイティブスピーカーが実際の会話で使う英文法に特化した参考書です。
イラストが豊富に使われているため非常にわかりやすく、教科書英語ではない実践的な英文法を学べます。
おすすめ参考書②:公式TOEIC Listening & Reading 問題集
TOEICが公式で出版している問題集で、本番の試験と同レベルの問題を解くことができます。
これ一冊で200問の試験が2回受けられるほど豊富な問題数があるので、TOEICに向けた実践的な勉強には非常にオススメです。リスニングの音声も実際の試験と同じ声なので、何回も聞くことで本番に備えられるようになっています。
おすすめ参考書③:ドラゴン・イングリッシュ基本英文100
『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』は英作文に特化した参考書で、基礎レベルからビジネスレベルまで幅広い範囲の定型分や使える構文が数多く掲載されています。
ビジネス英語など、特にライティング力を磨きたい方にオススメの参考書です。
学習方法③:オンラインスクール
「スクールへ通う時間はないけれど、講師から英語を教わりたい」「とにかくスピーキングの練習がしたい」という方にはオンラインスクールがオススメです。
おすすめオンラインスクール①:italki
先ほどアプリの時にも紹介しましたが、italkiは数多くある英語学習オンラインスクールの中でもオススメのプラットフォームです。
やはりその魅力は圧倒的な講師数と、自分にあったレッスンを受けられる柔軟性でしょう。
おすすめオンラインスクール②:DMM英会話
DMM英会話は日本の英語オンラインスクールの中でも最大級のプラットフォームで、多国籍の講師から手ごろな価格レッスンが受けれるのが魅力です。
講師はアメリカやイギリス出身のネイティブスピーカーの他に、ヨーロッパやアジア、アフリカなど世界各地から集まっており、英語が母国語でない講師ならではのレッスンを受けられます。
特にビジネスシーンでは、海外のクライアントなどが英語のネイティブスピーカーでないことも多くあるため、様々な国の人が話す英語に慣れるのにも最適です。
おすすめオンラインスクール③:Cambly
Camblyは24時間365日、世界中の英語ネイティブとつながり英会話の練習ができるオンライン英会話サービスです。その講師数は業界最大級の1万人越えで、その全員が英語のネイティブスピーカーである点が最大の魅力です。
またCamblyはレッスンの予約を事前にする必要がないため、ふと思い立った時や時間がいきなりできた時など自分のスケジュールに合わせて英会話練習ができる点もオススメポイントです。
まとめ
毎日仕事で忙しい社会人でも、ゼロから英語を勉強し直せるオススメの学習方法を紹介しました。
- 英語学習の始め方① : 正しい学習のステップを理解し、それに沿って学習を進める。
- 英語学習の始め方② : 学習のモチベーションを保つ工夫をする。
- 英語学習の始め方③ : 頭に入れた知識のアウトプットをする。
まとまった学習時間を取れない方でもアプリや本、オンラインスクールなど様々な方法の中から自分に合った勉強法をとることで、英語学習は効率的に進められます。
特にitalkiなら、一回単位でレッスンを受けられるため、オンライン英会話に興味のある方はトライしやすいプラットフォームです。3回分のレッスンを割引価格で体験できるトライアルレッスンも提供しているのでぜひチェックしてみてください。