キャリアアップやスキルアップ、海外旅行や洋画を楽しむためなど、昨今は様々な目的で英語を学習している人が沢山います。
しかし多くの英語学習者が苦戦するのが文法です。
英語の文法は日本語とは大きく異なり日本人には馴染みのない表現も多いため、苦手とする人も多いでしょう。
そこで本記事では、米大で学士号を取得した筆者が、英語の文法がなかなか覚えられない人に向けたおすすめの勉強方法を紹介します。
英語の文法が覚えられない原因
まずはじめに、なぜ多くの英語学習者が文法を覚えることに苦戦するのか、その5つの原因を理解することから始めましょう。
今の勉強の仕方がなぜ非効率的なのかを知り、改善策をとることで、より効果的に文法を勉強できるようになります。
原因①:丸暗記している
英語の文法は、文法書を暗記すればマスターできると思われがちです。
しかし、覚えた文法項目を実際に英文に適用する際には、適切な形に直したりふさわしい場面を選択しなければならないため、暗記するだけでは混乱してしまいます。
また、丸暗記するだけでは文法規則の背景や使われる場面の理解が足りず、応用できなかったり長期的な記憶にも定着しづらかったりするでしょう。
原因②:品詞を理解していない
英語の文法を理解するためには、まず品詞の種類とその役割を理解する必要があります。
そもそも英語の文法とは、文中における単語の順序のルールで、「主語」や「動詞」といった品詞を用いて説明されます。
それぞれの品詞には、文中での役割があり、その役割に応じた文法のルールが存在します。
中学校で「SV」や「SVO」といった英文の型を習ったのを覚えているでしょうか?
これは「文型」と呼ばれ、英文を「主語+動詞+目的語」や「主語+動詞+補語」などのパターンに分けて文法を学ぶものです。
しかし、品詞やその役割を理解していなければ、文法の規則も覚えづらく、理解も深まらないでしょう。
原因③:語順を理解していない
英語の文法において、語順は非常に重要です。
原因②でも解説したように、単語の語順である文型の理解は、細かい文法項目を覚える際の助けになります。
語順を理解せず誤った単語の順番で文を作ってしまうと、文章が意味を失ったり、意味が変わってしまうことがあります。
正しい文章を構成できるようにするためにも、語順の理解は必要です。
原因④:文法用語の意味を理解していない
英語の文法用語は日本語とは異なる場合があり、それらの用語の意味を正しく理解していないことが英語の文法理解の障害となっている場合があります。
例えば「前置詞」や「不定詞」といった用語は、日本語では使われないため、日本語の文法の知識だけでは理解しづらいかもしれません。
また、「過去分詞」と「現在分詞」は日本語でも存在しますが、英語とは異なる使われ方をするため、混同してしまうことがあるかもしれません。
文法用語の理解は、英語の文法学習をスムーズに進めるために非常に重要です。
原因⑤:勉強時間が少ない
そもそも文法の勉強時間が少ないという場合もあります。
英語の文法は習得に時間がかかります。十分な学習時間を取らないと、文法を正しく習得することは難しいでしょう。
しかし、仕事や日常生活で忙しく、勉強のためにまとまった時間を確保するのが難しい人も多いかと思います。
そんな方でも、スキマ時間を活用して勉強するなど、工夫をすることで勉強時間を確保する事は可能です。
長時間一気に勉強しなくても、短時間でも継続的に勉強することが大切です。
「英語の文法が覚えられない」を克服する勉強法
英文法の学習でやってしまいがちな間違いをいくつか紹介しました。
ここからは、英語学習者の中でも多い「英語の文法が覚えられない」という悩みを克服するために効果的な3つの勉強法を詳しく解説していきます。
勉強法①:スキマ時間を活用する
まとまった英語の学習時間が取りにくい忙しい人でも文法学習を効率的に進めるには、スキマ時間を有効活用するのが大切です。
例えば、通勤や通学時間、待ち時間などを利用して、アプリや参考書で英文法の勉強を行うなどです。
アプリなら無料で利用できるものもたくさんあるので、ぜひ活用してみてください。
また、英語の文法を短時間で効率よく学習するためには、ポイントを絞って勉強することが重要です。
自分が苦手とする文法項目をピックアップし、短時間で復習することをおすすめします。
勉強法②:アウトプットする
英語の文法は細かい文法項目の知識を頭に入れるだけでなく、アウトプットすることが非常に大切です。具体的には、覚えた文法を用いて英文を書いたり、口頭で英文を表現するなどが挙げられます。
また、自分で英文を構成することで、英語の文法を理解する上で欠かせない文型や文法用語の確認にもなります。
アウトプット練習で英文を書く際には、細かい文法ルールを意識するように心がけましょう。
文末には必ずピリオドをつける、主語と動詞を一致させるなど、基本的なルールを意識して文章を書くことで、文法の完全な習得に繋がります。
勉強法③:反復練習する
英語の文法をマスターするためには、反復練習が欠かせません。
反復練習とは、同じ内容を繰り返し学習することで、記憶を定着させる学習方法です。
反復練習は単語や言い回しなど、英語全般の学習に効果的な方法ですが、文法学習にも有効です。
例えば、「過去完了」の使い方を学習する場合、まずは基本的な文型を理解した例文をいくつか作成してみましょう。
そして、その例文を何度も黙読したり口頭で発音してみるなど、繰り返し練習を行います。
最初は苦手だった文法も、何度も練習することで長期的な知識として定着させることができます。
勉強法①で紹介したスキマ時間を活用して反復練習をするのもおすすめです。
通勤時間や待ち時間など、普段何気なく過ごしている時間を短い問題を繰り返し解くなどの英語学習に充てることで、効率的に英文法の学習が行えます。
英語の文法が覚えられないならアプリ活用がおすすめ
英語の文法が覚えられないときにおすすめなのは、アプリを活用した学習です。
前章で紹介した効率が良い文法の勉強方法のほとんどがアプリを用いた英語学習で実践できます。
アプリで克服できる理由
英語の文法学習にアプリを活用することで、以下のようなメリットがあります。
- いつでもどこでも英語学習ができる(スキマ時間の有効活用)
- 初心者から上級者まで自分のレベルに合った英語学習ができる
- 複雑な文章だけでなく、イラストや音声・動画を使った、視覚的・聴覚的な学習ができる
- 進捗管理機能も備わっているアプリなら、自分の英語学習の進み具合を把握することができる
- 短いクイズ式の学習で、知識の定着に役立つ反復練習ができる
このように英語の文法学習にアプリを活用すると、スキマ時間の有効活用や自分の英語レベルに合った学習など、効率的な学習が可能なので「英語の文法が覚えられない」という悩みも克服しやすいでしょう。
英語の文法の勉強におすすめアプリ
文法の勉強におすすめのアプリ3選を紹介します。
アプリ①:Duolingo
Duolingoは無料の言語学習プラットフォーム。世界中の人々が様々な言語を学ぶことが可能です。ユーザーは、単語・文法・リスニング・スピーキングなどをゲーム感覚で学ぶことができます。
(無料/一部有料)
アプリ②:italki
italkiは世界中の人々がオンライン上で外国語を学ぶことができる教育プラットフォームです。利用者は全世界に500万人以上います。
itaIkiには2万人以上の講師が登録しており、ユーザーは、自分に最適な講師を選択しレッスンを受講できるのが特徴です。
(添削やクイズ機能などは無料、講師とのレッスンは有料)
アプリ③:スタディサプリ 高校講座/大学受験講座
スタディサプリ 高校講座/大学受験講座は高校講座や大学受験講座を提供するオンライン学習プラットフォームです。講座には、ビデオレッスン・演習問題・模擬試験・生徒と教師とのマンツーマンコミュニケーション機能などが含まれ学生からの人気が高いのが特徴です。
(有料)
以下の記事では、上記3つのアプリを含む英文法学習に最適な8つのアプリを無料・有料別に詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
英語の文法がなかなか覚えられない原因と、有効な勉強方法を解説しました。
- 英語文法のおすすめ勉強法①:アプリなどを使ってスキマ時間を有効活用する
- 英語文法のおすすめ勉強法②:アウトプットで文法項目の理解を深める
- 英語文法のおすすめ勉強法③:反復練習で知識を定着させる
毎日コツコツと継続的に取り組むことで、英語の文法の理解力や英語力が向上します。
おすすめアプリとして紹介した世界最大級の言語学習プラットフォームitalkiなら、講師からオンライン上で場所を問わず気軽にレッスンを受けられるので、気になる方はチェックしてみてください。
3回分のレッスンを割引価格で受けられます。