仕事で中国語を使いたい!中華圏の友達が欲しい!など様々な目的で中国語の学習を始めようと思っている初心者の方は多いと思います。
そうなるとまず「何から勉強するべきか」について悩むと思います。
ひたすらリスニングをするのか?それとも単語を書いて覚える方がいいのか?
英語などの勉強方法はある程度想像がつくかもしれませんが、中国語だとどうすれば良いのか悩みますよね?
中国語には中国語に合った勉強の方法・順番があります。
この記事では、初心者から上級者まで中国語を教えている筆者が、
- 初心者の中国語勉強の順番
- 参考書・アプリの選び方
- やってはいけない勉強方法
などをご紹介します。この記事を読めば、遠回りをせずに効率的に進められる勉強方法を見つけることが出来ると思います。
中国語を勉強するメリット
前述したように、様々な目的を持って中国語を勉強している方がいると思います。
中国語を習得した先にどのような自分になれるのかを具体的に想像出来ていない方もいるかもしれません。
しかし、趣味であろうと中国語を勉強し、習得する事ができれば少なからずメリットがあります。
メリット①:世界の11億人と話す事ができる
現在、中国語話者は約11億人以上いると言われています。
全世界の人口が79億人ほどなので、7人に1人と会話をする事ができるということになります。
また、中国語を母国語とする人は世界各地にいるので、旅行へ行った際にも中国語を使用して交流する機会は意外と多いです。
出典:Ethnologue
メリット②:希少価値のある能力になる
TOIEC受験者数(2018年度)・・・266万人
新HSK受験者数(2018年度)・・・3万4千人
これは日本国内での中国語学習者(HSK受験者数)と英語学習者(TOIEC受験者数)のデータです。
中国語学習者の方が圧倒的に少ないですよね。
現在の日本では、英語を話せる能力よりも、中国語を話せる能力の方が希少価値があるのです。
圧倒的に少ないからこそビジネスの場で活躍できるチャンスも高まるでしょう。
初心者が中国語を0から勉強する順番
お待たせ致しました。
では、ここから中国語を0から勉強する際におすすめの順番をご紹介します。
冒頭でも説明した通り、中国語には中国語に合った勉強の方法・順序というものがあります。
せっかく興味を持って中国語を勉強し始めたのに、なかなか結果が目に見えず悩んでいる方、今の方法が合っているか不安になっている方はぜひ参考にしてみてください。
勉強の順番①:ピンインと声調
まず初めに「ピンイン」を練習してください。
みなさんご存知の通り、中国語は全て漢字で表記されます。
そしてその漢字一文字につき、一つの音が付きます。この音の発音を表した記号を「ピンイン(拼音)」と呼びます。
そして、もう一つ中国語の発音にとても大切な要素があります。
それは「声調(せいちょう)」です。
声調とは、音程のようなものです。「ピンイン」にこの「声調」を組み合わせて練習します。
勉強の順番②:文字
次の段階は「文字」の勉強です。
地域によって変わりますが、中国語は簡体字と繁体字という漢字の表記方法が使われます。
どちらも日本語の漢字とは違うところがたくさんあります。
わずかに違う箇所がある漢字はたくさんありますし、似たような漢字でも意味が違ったりするので日本語の漢字と混合しないように気をつけましょう。
勉強の順番③:単語
ピンインと声調、文字を練習し、発音できるようになってきたら、ここでようやく単語の練習を開始します。
参考書やアプリなどを使って簡単な単語から練習しましょう。
ここで重要なのは、単語練習の前にピンインと声調の発音レベルは100パーセントを求めないことです。
理由は2つあります。
理由①:単語の練習をしながらも発音の練習は出来る
単語を勉強する際は必ず声に出しながら行います。
ピンイン・声調の練習後にどのみち単語練習をするので、単語を覚えながら発音を一緒に行うと効率よく勉強できます。
理由②:ピンインと声調の練習だけではつまらない
ピンインと声調の練習はひたすら“音”を発音し練習する勉強です。
一つ一つに音があるわけではありません。そうなるとつまらないと感じてしまう方は多いです。
つまらないと感じてしまった方は、その時点でピンイン・声調が6割程度できていれば思い切って単語練習に移り、単語の勉強をしながら発音を同時に練習してみてください。
ポイント:
- ピンインと声調は6割程度の出来→単語練習でOK!
- わからない発音はうやむやにせず、正しい発音を聴きながら何回も練習!
勉強の順番④:文法
次に行うのが「文法の練習」です。
実は、中国語の最初のつまずきポイントはピンイン・声調なのです。
そこをクリア出来さえすれば、後はより多くの単語・文法を勉強して覚えていけば良いのです。
特にHSKや中検の合格が目標の方は、専用の参考書を解くことをおすすめします。
勉強の順番⑤:リスニング
日本語を母国語とする私たちにとって中国語のリスニングは難しく感じてしまいます。
漢字の理解ができる分、ライティングとリーディングは得意という方も多いでしょう。
そうなるとリーディングに頼ってしまい、リスニング力が伸び悩むケースがよく見受けられます。
アニメやドラマなどを活用したり、リスニング用教材で練習して、よりたくさんの中国語を聞き込んでください。
勉強の順番⑥:会話
中国語を勉強している方のほとんどは「会話ができるようになる」ことを目標にしているでしょう。
ある程度のリスニング力がついてきたら、積極的に会話の練習をするようにしてください。
ここでのポイントは、「間違えてても気にしない」事です。
間違えることが恥ずかしくて、ある程度出来るようになってから会話をしたいと思う方もいるかもしれません。
ですがはっきり言ってしまうと、会話の練習をせずに会話が上達することはほぼないと思います。
マンツーマンレッスンなら先生と2人きりなので、間違いを気にすることが全くなくなります。
italkiは中国ネイティブの先生と1回単位でレッスンをすることができるので、会話の練習をしたい方にオススメです。
お試しレッスンも3回できるので、1度見てみてください!
中国語おすすめの勉強方法
13年間中国語を勉強してきて、現在は初級者から上級者までの中国語学習者のサポートをしている私が、おすすめの中国語の勉強方法をご紹介します。
勉強方法①:ピンイン・声調、文字、文法→参考書
ピンイン・声調、文字、文法を勉強する際は、参考書を購入し勉強しましょう。
おすすめの参考書のポイントは以下です。
- 読みはピンインだけが書いてあるもの(カタカナの読みが書いてないもの)
- CDや音声ダウンロードが付いているもの
カタカナ読みが表記されていると、それに依存してしまい、ピンインを読む・書く能力が向上しにくくなることがあります。
勉強方法②:単語→単語帳
まずよく知られている単語の勉強方法は、「紙に書いて覚える」かと思います。
今回は「単語帳」を使用した勉強の方法をご紹介します。
覚えたい単語をノートなどに書いて覚えていくのですが、必ずやってほしい大切なポイントがあります。
ノートに「ピンイン・漢字・意味」を書く
読み方を覚えるためにピンインを必ず書きます。声調をつけることも忘れないでください。
発声しながら書く
ピンインと声調を書くだけでは十分ではありません。
書きながら声を出し、視覚と聴覚でインプットします。そして発声をすることで発音の練習にもなりますよ。
覚えてるかテストをする
覚えているか確認するために必ずテストをしてください。
日本語を見て中国語を言ってみる、反対に中国語を見て日本語を言う。と言うようにセルフチェックをしましょう。
覚えてない単語があれば何度もやり直してください!
勉強方法③:リスニング→ドラマや映画、YouTube
リスニングの向上に大切なのは、「どれだけたくさん聞き込むか」です。
おすすめの勉強方法は、ドラマや映画、Youtubeの動画を視聴する方法です。
まず日本語字幕をつけて試聴してください。
その後に中国語の字幕と音声に切り替えてもう一度同じコンテンツを試聴します。
意味は既に理解しているので、2回目は中国語の音声と字幕に集中しましょう。
楽しみながらたくさん聞き込んでみてください。
勉強方法④:リスニング・会話→アプリ
もう一つのおすすめリスニングの勉強方法は、アプリを使用した勉強方法です。
中国語勉強が出来るアプリには、無料のものから多機能のものまで様々なものがあります。
アプリで勉強するおすすめのポイントは、次の3つです。
- 時間と場所を選ばずに勉強できる
- 無料のものや低価格のものがある
- リスニング、文法、会話、発音など様々な項目の勉強ができる
「italki」というアプリは語学学習者と語学講師のマッチングと、SNSのようなサービスが合わさったプラットフォームです。
150ヶ国以上の言語に対応していて、自分に合った先生を探すことができます。
アプリ上でオンラインレッスンを予約することができます。
また、無料でコミュニティに参加することができ、様々な言語を使用しやり取りができるようになっています。
NGな中国語の勉強方法
ここまで正しい勉強の順番を紹介してきましたが、間違った勉強方法もあります。
NG例をいくつか紹介しますので、注意して勉強しましょう。
いきなり単語帳を買う
初心者用の簡単な単語を買おう!と考える方もいると思います。
ですが、単語帳に表記されているピンインと声調の読み方を知らないと、練習そのものができません。
間違っても、カタカナ読みで練習するなんてことは絶対にしないでください。
いきなり会話の練習を始める
フレーズ集などを購入して会話の練習から始めたり、動画を見て会話の真似をする練習から始めるのはやめてください。
小さな子どもであれば、耳コピでの練習は効果的ですが、大人の場合は違います。
発音の仕方をしっかり勉強してから行う方が圧倒的に効率的です。
聞き流ししかやらない
ピンイン・発音・単語力などの基礎力があるからこそ、聞き流しの練習は意味があります。基礎を勉強してから行いましょう。
また、聞き流しだけではどれだけ中国語の音声を聞いても会話力が向上する事はありません。
会話力向上を目指すのであれば、聞き流しの練習だけすることはやめた方がいいでしょう。
まとめ
初心者こそ、正しい順番・方法を守り勉強することをおすすめします。
初めは時間がかかるかもしれませんが、基礎力がつけば着実なレベルアップに役立ち、結果的に遠回りせずに済むかもしれません。
基礎力を鍛えるためには、偏った勉強をせずに、全ての項目を正しい勉強方法で行いましょう。
ピンイン・声調、文法、単語には参考書、リスニングにはYoutube動画などを使用し上手に勉強しましょう。
全ての項目を勉強できるアプリもおすすめです。
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