中国語の発音は難しい!どうすれば上達するの?という中国語学習者は多いと思います。
今回は、なぜ中国語の発音が難しいのか、どのように練習すれば良いのかを解説していきたいと思います。
- 中国語に興味がある
- 勉強を始めたばかり
- 発音の練習で悩みがある
こういった方はぜひ参考にしてみてください。
中国語の発音は難しい?
中国語の発音は本当に難しいのか?
答えはズバリ・・・難しいです!
日本語を母国語とする私たちにとって、馴染みのない音があまりにも多すぎることが原因です。
日本語と中国語の音節の構成を比べてみます。
日本語・・・子音(10音節)×母音(5音節)=50音節
濁音・半濁音があるので実際は100音節ほど。私たちは100個の音を使い分けているのですね。
中国語・・・子音(21音節)×母音(39音節)=800音節
漢字には使われていない音節もあるので、実際は400個程度。ですが、声調が4種類もあるので、なんと合計1,600音節もあるのです!4倍も多いんですよ!
どうりで、日本人は中国語の発音を難しく感じるはずです。
これなら発音の練習段階でつまづく人が多いのも納得ですね。
では、1,600個の音節を聞き取り、発音するにはどうすれば良いのでしょうか。
中国語の発音:四声と軽声
中国語には声調というものがあります。音程のようなものと思ってください。
4つの音と軽声(軽く発声するような音)に分かれています。
何とか子音と母音は理解できたけど、四声はいつまでたっても苦手という方いませんか?
一つ一つ細かく解説していきます。これを読んで練習に活かしましょう。
第1声
第1声は、高く伸ばす音です。
簡単!という人でも高さが足りてないことがあります。
日本語のイントネーションではあまりない高さだからなのか、恥ずかしいと思う人がいるようです。
初めは思ったより高めくらいで練習するくらいがちょうど良いのかもしれません。
第2声
第2声は低いところから高いところへ上がる音程です。
喧嘩を売るときに出る「ぁあ〜?」というあれをイメージして出すと良いと思います。
第3声
第3声は一番低い音です。
「低め→もっと低く→低め」と谷間部分はとても低い音になります。
「はぁーぁ。」とため息をつくようなイメージで出してみてください。
第4声
第4声は第2声の逆です。高いところから低いところへ落ちる感じです。
カラスの鳴き声「カァ」を手本にしてみてください。
軽声
軽声は文字の通り、軽く発声する声調で、語尾にしかつけません。
フワッと置くイメージで発声すると良いと思います。
中国語の発音:母音
中国語には母音がいくつかあるのでご紹介します。
母音の発音①:単母音
字の通り、一つの音で構成されている母音です。
a
日本語のアよりも大きな口で。
o
日本語のオよりも唇を前に突き出す。
e
日本語のエの口の形でオと発音。喉の奥から出す。
i(yi)
日本語のイよりも口を横に平べったくする。
u(wu)
日本語のウより唇を前に突き出す。こもるような音。
ü(yu)
笛を吹くときの唇の形でイという。
母音の発音②:複合母音
2つの母音で組み合わさった母音。二重母音ともいう。特に難しいいくつかを紹介します。
ai
日本語のアイと同じ。
ei
単母音のエではなく日本語のエ。
ao
アをはっきりという。
ou
単母音の「o」「u」の組み合わせ。
ia(ya)
日本語のアよりも大きな口で。
ie(ye)
日本語のオよりも唇を前に突き出す。
ua(wa)
日本語のエの口の形でオと発音。喉の奥から出す。
uo(wo)
日本語のイよりも口を横に平べったくする。
ü e(yue)
日本語のウより唇を前に突き出す。こもるような音。
母音の発音③:鼻母音
単母音とnまたは、ngを組み合わせた音で、これも日本人が難しく感じる音の一つです。
発音のコツ
n・・・「ん」と言い終わった後に、舌を上顎につける感じです。
ng・・・「ん」と発音しますが、口は開きっぱなしで、上顎には舌がつきません。
ポイント
「n」は日本語の「案内」の時の「ん」と似た発音です。「ng」は「階段」の「ん」に似ています。
中国語の発音:子音
中国語の子音は、息の強さ、舌の位置、唇の使い方などがポイントになります。
母音よりも難しいものが多いですが、しっかり覚えましょう!
子音の発音①:唇音
「しんおん」と読み、b、p、m、fの4つがあります。この中で難しい2つを解説します。
b
日本語のボよりも優しめ。
p
息を唇で止め、破裂させるように。
子音の発音②:舌尖音
「ぜっせんおん」と読み、d、t、n、l があります。この中から違いが難しい2つを解説します。
d
舌を上顎につけて、ドゥァというような発音。
t
dの有気音。tを強調させる感じでトゥァと発音。
子音の発音③:舌根音
「ぜっこんおん」と読みます。舌を奥の方に引っ込めて発音します。種類は g、k、h、g の4つです。
g
唇は平たく、喉から「グー」と「コー」の間のような発音。
k
gの有気音。
h
母音「e」の前にHの発音を入れる。
子音の発音④:舌面音
「ぜつめんおん」と読み、舌先を舌の歯の裏につけて発音します。3つとも口を横に引きます。
j(i)
「ジ」と「チ」の間で発音。
q(i)
日本語の「チ」。
x(i)
日本語の「シー」。
子音の発音⑤:反舌音
日本人の苦手とする発音の一つです。
3つとも、唇を左右に引き、奥歯を噛みます。舌を奥にひいて発音します。まずこの形にセットします。
zh(i)
「ジー」と発音します。
ch(i)
「チー」と発音。
r(i)
舌が口の中のどこにもつかないように発音。
子音の発音⑥:舌歯音
「ぜっしおん」と読みます。
表記は「i」がついていますが、「イー」と発音してはいけません。どちらかというと「ウ」に近いです。
z(i)
口は横に引く感じで、「ズ」と発音。
c(i)
口は横に引いて、「ツ」と発音。
s(i)
口の形は横にひく。「ス」のsを強く発音する。
中国語の発音練習方法
発音の解説・練習にはテキスト、アプリ、動画、レッスンなどの方法があります。
文字だけの解説では限界があるので、発音に適した教材を選びましょう。
練習方法①:テキスト
テキストを使用して練習もできます。
メリットとしては、詳しく解説が書いてあること、分からない発音をもう一度みたいときに探しやすいかと思います。
ほとんどのものが音声もついているので練習しやすいと思います。
練習方法②:アプリ
アプリを使用するのもとても良い方法です。
ちょっとした時間を使って、いつでも発音練習・確認ができます。
自分の発音した音声を録音して、判断してくれるものなどもあります。
練習方法③:動画(映画、ドラマ、YouTube)
Youtubeや、ドラマ、映画を見て勉強するのもおすすめです。動画の一番のメリットは、「口と舌」の形がわかることです。
初心者にはYoutubeに投稿されている、「初心者向けの発音解説動画」がおすすめです。
レベルが上がってきたら、ドラマや映画を見るといいでしょう。
練習方法⑤:中国語オンラインレッスンサイト
オンラインレッスンなら、自分では気付けない間違っている発音などを指摘、改善してもらうことができます。
自分のペースに合わせてくれるので、苦手なものを中心的に練習できる点もいいですよね。
italkiは1回単位で中国人ネイティブのレッスンを受けることができ、マンツーマンでいつでもどこでも受講ができます。
教師の資格を持った先生にお願いしても、手軽なレッスン費用で始められるので、一度チェックしてみてください!
まとめ
中国語を習得する上でとても大事な発音。
日本人にとって難しい発音が多いですが、少しずつ特訓すれば着実に上手くなります。
自分にあった教材を選べれば、独学でも上達できます。
一人で限界を感じた方は、オンラインレッスンを利用して、矯正してもらいながら勉強することもおすすめです。
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