日常生活で感じる「心が疲れた」を英語で表現する際に「tired」以外の単語は思いつきますか?
実は英語では「tired」と表現するほかにも、さまざまなスラングや表現が存在し、その使い分けにはコツがあります。
そこで本記事では米国の大学で学士号を取得した筆者が、「疲れた」を表す基本的な英単語からスラングまで、具体的な例文を交えながら解説します。
心理的・肉体的状態や状況に応じて「疲れた」を使い分け、英会話スキルを上達させたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
「疲れた」を表す基本的な3つの英単語
まず始めに「疲れた」という感情を表現する際によく使われる代表的な英単語を3つ解説します。
tired(疲れたの基本型)
「tired」は最も使われる表現で、一般的な疲労感や眠気を表現します。
例文:
【昨夜、遅くまで仕事をしていてとても疲れました。】
I’m so tired from working late last night.
exhausted(疲れ果てた)
「exhausted」はより強い疲労感を表現する言葉で、長時間の活動や過度の労働による疲労を表現します。
体力的・精神的に完全に疲れ果てた状態を指します。
例文:
【マラソンを走った後、完全に疲れ果てました。】
After running a marathon, I felt completely exhausted.
weary(身も心も疲れた)
「weary」は疲労感や疲れた気持ちを包括的に表現する言葉で、体だけでなく心も疲れている状態を表します。
長時間の精神的な負荷やストレスによる疲労を指します。
例文:
【一日中難しい客と接していたので、彼女は心身ともに疲れた様子だった。】
She looked weary after dealing with a difficult customer all day.
「心が疲れた」を表すスラング
体だけではなく精神的にも参っている「心が疲れた」という状態をより具体的に表現するためのスラングも存在します。
その中でもよく使われるスラングは次の2つです。
worn out
「worn out」は長時間の活動や労働による心身の疲労感を表現するスラングです。
長時間の労働やストレスによって心身が消耗した状態を指します。
例文:
【一週間ずっと試験勉強をしていて、完全に疲れ果ててしまいました。】
I’ve been studying for exams all week, and I’m completely worn out.
drained
「drained」はエネルギーが完全になくなった状態を表すスラングで、心身の疲労感や活力の喪失を強調します。
ストレスや精神的な負荷によって心が疲れ切った様子を表現します。
例文:
【書類作業をすべて処理した後、精神的に疲れ果てました。】
After dealing with all the paperwork, I feel mentally drained.
【関連記事】 英語のかっこいいスラング17選!例文付きで使い方を丁寧に解説
【アメリカ英語】疲れたを表すスラング9選
方言やアクセントと同じように、地域・国によって使われるスラングには違いがあります。
始めにアメリカ英語で使われる「疲れた」を表現するスラングを紹介します。
beat(dead beat)
「beat」や「dead beat」は非常に疲れた状態を表すスラングで、完全にエネルギーを使い果たした感じを表現します。
長時間の労働や活動によって疲れきった時によく使われる表現方法です。
例文:
【一週間ずっと二重シフトで働いていたんだ。本当に疲れたよ。】
I’ve been working double shifts all week. I’m beat.
dead tired
「dead tired」も非常に疲れた状態を指すフレーズで、活力が完全に消えてしまった様子を表現します。
完全にエネルギーを使い果たし、もう何もできないほど疲れ切っている時によく使われます。
例文:
【一晩中試験勉強をしていたので、今はほんとうにクタクタだよ。】
I was up all night studying for the exam. I’m dead tired now.
pooped
「pooped」も疲れ果てた状態を指すカジュアルな表現で、非常に疲れてエネルギーを使い果たした感じを表します。
例文:
【一日中用事をこなして走り回っていたので、バテバテだよ。】
I’ve been running around doing errands all day. I’m pooped.
spent
「spent」は完全に疲れきった状態を表現する言葉で、心身共に全てのエネルギーを使い尽くした感じを強調します。
例文:
【プロジェクトを終えた後、心身ともに疲れきってしまいました。】
After finishing the project, I feel mentally and physically spent.
bushed
「bushed」は長時間の体力的な活動によって疲れ果てた状態を表現するスラングです。
疲労困憊していることを強調します。
例文:
【一日中ハイキングをしていたので、完全に疲れ切ってしまいました。】
「I’ve been hiking all day. I’m completely bushed.
run down
「run down」は継続的な労働や活動によってエネルギーが完全になくなった状態を指すスラングで、心身の疲労感や活力の喪失を強調します。
例文:
【休憩なしで長時間働いていたので、疲れ果てた感じがするよ。】
I’ve been working long hours without breaks. I feel run down.
burned out
「burned out」は疲労困憊した状態を指し、長期間のストレスや労働によって心身が燃え尽きてやる気をなくした感じを表現します。
例文:
【何ヶ月も仕事のストレスに悩まされてきたので、完全にやる気がなくなってしまいました。】
I’ve been dealing with work stress for months. I’m burned out.
wiped out
「wiped out」は連続した活動や旅行などに伴う疲労感や無力感を表すスラングで、エネルギーを使い果たし、もはや何もできない状態を強調します。
例文:
【何日も一刻も休まず旅行をしていたので、もうくたくただよ。】
I’ve been traveling non-stop for days. I’m wiped out.
on one’s last legs
「on one’s last legs」は長時間の労働や活動によって限界近くまで疲れ果てた状態を表現するスラングです。
最後の力を振り絞っている感じを強調します。
例文:
【今週は毎日残業していたので、もう限界だよ。】
I’ve been working overtime every day this week. I’m on my last legs.
【関連記事】 英語の文法は「順番」を覚えれば怖くない!「5文型」の基本や覚え方を解説
【イギリス英語】疲れたを表すスラング3選
次にイギリス英語特有の「疲れた」を表すスラングを3つ紹介します。
knackered
「knackered」は体力的な疲労感を表現するイギリス英語のスラングです。
エネルギーが完全になくなった様子を表現します。
例文:
【今週は毎晩遅くまで働いていたので、本当にバテバテだよ。】
I’ve been working late every night this week. I’m absolutely knackered.
shattered
「shattered」は長時間の負担やストレスによって疲れ果てた状態を表現するイギリス英語のスラングです。
心身が完全に疲弊した、壊れた感じを強調します。
例文:
【一日中病気の子供の世話をしていたので、ほんとうにクタクタだよ。】
I’ve been taking care of my sick child all day. I’m shattered.
stonkered
「stonkered」は長時間の楽しみや活動によって完全に疲れ果てた状態を表現するイギリス英語のスラングです。
目一杯楽しんだあとに非常に疲れた状態や完全にエネルギーを失った様子を指します。
例文:
【パーティーで一晩中踊り続けていたので、本当にバテバテだよ。】
We’ve been dancing all night at the party. I’m absolutely stonkered.
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スラングは地域や文化によって異なる場合があるので、英語のスラングを正しく学びたい場合はネイティブスピーカーから学ぶのがおすすめです。
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まとめ
「心が疲れた」を表わす単語は「tired」以外にもさまざまなスラングや表現が存在します。
本記事では基本的な単語からアメリカ英語とイギリス英語のスラングまで、使い分けのポイントを紹介しました。
- 「疲れた」基本単語:tired・exhausted・weary
- 「心が疲れた」:worn out・drained
- 「疲れた」アメリカ英語スラング:beat・dead tired・pooped・spent・bushed・run down・burned out・wiped out・on one’s last legs
- 「疲れた」イギリス英語スラング:knackered・shattered・stonkered
正しいスラングの使い方をマスターし、適切な状況や感情に合わせて使い分けることが重要です。
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