イギリスの映画やドラマを見ていて、聞き慣れない単語が頻繁に出てきて戸惑うことはありませんか。イギリス英語には、イギリス英語特有の単語や、アメリカ英語とは違う使い方をする単語が多くあります。

学校の授業ではあまり習わないため、日常会話で使われるような簡単な単語であっても意外に知らない、ということが少なくありません。

この記事ではイギリスに9ヶ月間留学した経験のある筆者が、イギリスならではの必須単語を19個厳選して解説します。

イギリスに行くなら必ず知っておきたいスラングも含め、例文付きで紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

イギリス英語ならではの必須単語一覧19選

イギリス人と円滑にコミュニケーションをとるためには、イギリス英語特有の単語について学んでおくことが大切です。

イギリスの日常会話でネイティブが頻繁に使っている、イギリスならではの単語を19個集めました。それぞれの単語の意味や使い方などについて解説しますので、一つずつチェックしていきましょう。

単語①:Alright

イギリス英語で「Are you alright?」は、「Hello.」や「How are you?」と同じ意味の軽い挨拶です。

例文:

A:【やぁ、元気?】
Are you alright?

B:【うん、元気だよ。君は?】
Yeah, I’m good.  You?

アメリカ英語の場合、「Are you alright?」は「大丈夫?」という意味で、相手の体調を気にかけたり、何か困ったことがないか心配するときに使われています。

しかしイギリスで誰かに会ったときの「Are you alright?」は、ほとんどの場合そのような深い意味はありません。

単語②:Blimey

「Blimey!」は、イギリス英語で「うわ〜!」「すごい!」「びっくり!」など、驚きや興奮を表す感嘆詞です。

発音記号は/ˈblaɪmi/で、「ブライミー」のように発音します。

例文:

【うわ〜今日はすごく寒い!】
Blimey!  It’s so cold today.

アメリカ英語で言う「Oh, my god!」のようなニュアンスのスラングと言えるでしょう。

単語③:Bloody

「Bloody」はもともと「血まみれの」という意味の単語ですが、イギリスでは「very」のように何かを強調するときに使われるスラングです。

少し失礼な言葉ではありますが、同じ強調の意味で使われる「Fucking」ほど下品ではないので、親しい間柄の会話ではよく耳にします。

例文:

【彼はあの試合で本当によくぞ勝ってくれたよね】
He did bloody well to win that game.

「Bloody」を使ったイギリス英語の定番フレーズといえば、「Bloody hell!」でしょう。こちらは「くそっ!」「しまった!」のような意味の罵り言葉として、頻繁に使われています。

単語④:Brilliant

「Brilliant!」は「すごい!」「素晴らしい!」と何かを褒めたいときに、イギリス人が好んで使う単語です。

例文:

【なんて素晴らしいプレゼンテーションなんだ】
What a brilliant presentation!

アメリカ英語で同じように褒めるときは、「Great!」を使うことが多いでしょう。

単語⑤:Cheers

「Cheers」は、イギリス英語では「Thank you」と同じ意味のカジュアルな言葉として使われています。

例文:

A:【チョコレートをもう一つどうぞ】
Have another chocolate.

B:【ありがとう】
Cheers.

アメリカ英語では、「Cheers」は飲み物をもって「乾杯」の意味で使われることが多いです。イギリス英語では、「ありがとう」と「乾杯」、両方の意味で使われています。

単語⑥:Cuppa

例文:

「Cuppa」は「Cup of tea」が省略されたイギリスのスラングで、「一杯の紅茶」という意味です。

A:【紅茶はいかがですか?】
Would you like a cuppa?

B:【はい、お願いします。ありがとうございます。】
Yes, please.  Thank you.

イギリスでは一緒に紅茶を飲むことはとても大切なコミュニケーションの一つなので、このようなやり取りはまさに定番と言えるでしょう。

単語⑦:Fancy

「Fancy」は本来、「好み」「高級な」「お洒落な」といった意味の単語です。

イギリス英語では、異性に好意があるとき、食べ物や飲み物が欲しいとき、お洒落、高級なものを指すときなど、色々な場面で「Fancy」が使われています。

例文:

【彼は私のことが好きだと思う】
I think he fancies me.

アメリカ英語では、「Fancy」は「高級な」「お洒落な」など、もともとの単語の意味で使われることが多く、イギリス英語ほど頻繁には使われていません。

単語⑧:Fit

「Fit」は形容詞の場合、「適切な」「健康的な」などの意味ですが、イギリス英語のスラングでは、「魅力的な」「セクシーな」という意味でも使われています。

男性、女性、どちらに対して使っても問題ありません。

例文:

【あの子はとても魅力的だ。彼女の電話番号を聞いてみようか?】
That girl is so fit.  Shall I get her number?

アメリカ英語では、代わりに「Hot」や「Sexy」といった単語が使われています。

単語⑨:Football

イギリス英語では、サッカーは「Football」です。

例文:

【明日サッカーの試合を見よう】
Let’s watch a football match tomorrow.

アメリカ英語のサッカーは、日本語と同じ「Soccer」。アメリカで「Football」というとアメリカンフットボールという意味になってしまいますので、気をつけてください。

単語⑩:Innit

「Innit」はイギリス英語のスラングで、すべての付加疑問文の省略形です。

もともとは「isn’t it」がくだけて「innit」になったのですが、今では主語の違いや、肯定文、否定文の違いに関わらず、すべての付加疑問文の代わりとして使われるようになりました。

例文:

【あなたは先生ですよね】
You’re a teacher, innit?

イギリス英語は、アメリカ英語に比べ、会話のなかで頻繁に付加疑問文を使うという特徴があります。「innit」はカジュアルなスラングではありますが、細かい文法を気にすることなく使えるので、非常に便利な単語と言えるでしょう。

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単語⑪:Knackered

「Knackered」はすごく疲れたときに使うスラングです。「Tired」よりも少し強い意味で、「Really tired」や「Exhausted」、「Worn out」に近いニュアンスで使われています。

例文:

【パーティには行けないよ、ごめん。クタクタなんだ。】
I can’t come to the party, sorry.  I’m absolutely knackered.

よく耳にするスラングですが、人によっては少し失礼な言葉と捉える人もいるので、とくに小さい子どもがいるときなどは注意してください。

単語⑫:Lift

「Lift」はイギリス英語で、エレベーターという意味です。アメリカ英語では、日本語と同様、エレベーターは「Eelevator」になります。

イギリスでは、「Lift」は「(無料で)人を車で目的地まで送ってあげること」の意味でもよく使われています。

例文:

【駅まで送っていってあげるよ】
I’ll give you a lift to the station.

アメリカ英語の場合は、「Lift」を「Ride」に代えて「I’ll give you a ride to 〜.」となるでしょう。

単語⑬:Lovely

イギリス英語では「Lovely」は、「美しい」「素晴らしい」「美味しい」「素敵」など、ポジティブな意味を表す形容詞として使われています。

人だけでなく、天気や景色、食事、出来事など、さまざまなものに対して使われるため、イギリスでこの単語を聞かない日は無いと言えるでしょう。

例文:

【なんて素晴らしい日だ!】
What a lovely day!

アメリカでは「Lovely」は主に女性が使う単語で、イギリスほど頻繁には使われていません。イギリスでは男性、女性問わず、日常的に「Lovely」が使われています。

単語⑭:Mate

「Mate」はイギリスでは「友達」という意味で使われる単語です。

主に男性が使う単語で、男性同士で会話するときに、相手のことを「Mate」と呼んだりします。

例文:

【やぁ、兄ちゃん!】
Hello, mate!

パブの店員さんに軽く挨拶するときなどにも使えるでしょう。

単語⑮:Dodgy

「Dodgy」は、「怪しい」「危ない」「信頼できない」などの意味をもつ、イギリス英語のスラングです。

人や物、状況に対して怪しんでいるとき、ネガティブな意味で何か気がかりなことがあるときによく使われている単語です。

例文:

【彼女は怪しげな手法で、大金を稼いだ】
She made a lot of money, using some dodgy methods.

アメリカ英語で、「怪しい」と言いたいときは「Sketchy」などが使われるでしょう。

単語⑯:Pissed

「Pissed」はイギリス英語では、「酔っ払っている」という意味で使われるスラングです。

例文:

【彼は昨晩すごく酔っていた】
He got so pissed last night.

アメリカ英語で「Pissed」は、「怒っている」「イライラしている」という別の意味になるので、注意してください。

「Pissed off」の場合は、イギリス英語、アメリカ英語のどちらも「怒っている」「イライラしている」という意味になります。

単語⑰:Posh

「Posh」は「豪華な」「高級な」「上流階級の」という意味で使われるイギリスのスラングです。

例えば、イギリス英語の標準発音である容認発音(Received Pronunciation、RP)は、イギリス国内では上流階級の話すアクセントとして認識されているため、「Posh」なアクセントとよく言われています。

例文:

【彼は街の高級住宅地に住んでいるよ】
He lives in the posh part of town.

少し皮肉めいた意味で使うことも多く、非常にイギリス英語らしい単語と言えるでしょう。

単語⑱:Proper

「Proper」はもともと「適切な」「ふさわしい」という意味の単語ですが、イギリス英語では「Very」「Extremely」のように、「非常に」「とても」の意味でも使われています。

例文:

【とても疲れてるよ。昨晩眠れなかったんだ。】
I’m proper tired.  I didn’t sleep last night.

イギリス国内のなかでも、イングランド北部で、とくによく見られる使い方です。

単語⑲:Fortngiht

「Fortnight」はイギリス英語で、「2週間」という意味の単語で、日常会話でよく使われています。

例文:

【私たちはこの2週間、パリで過ごしました】
We’ve spent the last fortnight in Paris.

アメリカ英語では「Fortnight」という単語はあまり使われていません。2週間は「Two weeks」と、そのままの言い方をすることがほとんどです。

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まとめ|イギリス英語特有の単語を覚えることから始めよう

この記事ではイギリス英語ならではの必須単語を厳選して19個紹介しました。

Alright・Blimey・Bloody・Brilliant・Cheers・Cuppa・Fancy・Fit・Football・Innit・Knackered・Lift・Lovely・Mate・Dodgy・Pissed・Posh・Proper・Fortnight

本記事で紹介した単語は、ネイティブ同士の会話であれば、日常的に使われているものばかりです。

イギリス人と自然に会話できるようになりたいという方は、イギリス英語特有の単語を覚えることから始めましょう。

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