日本語で数字を数えるとき、「いち、に、さん」と数えることもあれば、「ひとつ、ふたつ、みっつ」と数えることもあります。
実は、韓国語の数字の数え方も、日本語と同じく2種類存在するのです。
この記事では、留学なしで韓国語能力検定6級に合格し、その後韓国で現地就職した筆者が、韓国語の漢数詞、固有数詞を一覧表で紹介します。
ハングルの読み方や使い分けのポイントも併せて解説しているので、韓国語を学習し始めた人はぜひ参考にしてください。
なお、以下で紹介するカタカナ表記は読み方の目安とお考えください。
韓国語の数字一覧表
韓国語の数の数え方には、漢数詞と固有数詞の2種類があります。
下記がその一覧表です。
数字 | 漢数詞 | 固有数詞 | 固有数詞の変形 |
1 | 일(イル) | 하나(ハナ) | 한(ハン) |
2 | 이(イ) | 둘(トゥル) | 두(トゥ) |
3 | 삼(サム) | 셋(セッ) | 세(セ) |
4 | 사(サ) | 넷(ネッ) | 네(ネ) |
5 | 오(オ) | 다섯(タソッ) | |
6 | 육(ユク) | 여섯(ヨソッ) | |
7 | 칠(チル) | 일곱(イルゴプ) | |
8 | 팔(パル) | 여덟(ヨドル) | |
9 | 구(ク) | 아홉(アホプ) | |
10 | 십(シプ) | 열(ヨル) | |
11 | 십일(シビル) | 열하나(ヨラナ) | 열한(ヨラン) |
12 | 십이(シビ) | 열둘(ヨルドゥル) | 열두(ヨルトゥ) |
13 | 십삼(シプサム) | 열셋(ヨルセッ) | 열세(ヨルセ) |
14 | 십사(シプサ) | 열넷(ヨルレッ) | 열네(ヨルレ) |
15 | 십오(シボ) | 열다섯(ヨルタソッ) | |
16 | 십육(シムニュク) | 열여섯(ヨルリョソッ) | |
17 | 십칠(シプチル) | 열일곱(ヨリルゴプ) | |
18 | 십팔(シプパル) | 열여덟(ヨルリョドル) | |
19 | 십구(シプク) | 열아홉(ヨラホプ) | |
20 | 이십(イシプ) | 스물(スムル) | 스무(スム) |
30 | 삼십(サムシプ) | 서른(ソルン) | |
40 | 사십(サシプ) | 마흔(マフン) | |
50 | 오십(オシプ) | 쉰(シュイン) | |
60 | 육십(ユクシプ) | 예순(イェスン) | |
70 | 칠십(チルシプ) | 일흔(イルン) | |
80 | 팔십(パルシプ) | 여든(ヨドゥン) | |
90 | 구십(クシプ) | 아흔(アフン) | |
100 | 백(ペク) | ||
千 | 천(チョン) | ||
万 | 만(マン) | ||
億 | 억(オッ) | ||
兆 | 조(チョ) |
漢数詞は1〜10の組み合わせで20以降の数字も表現できるのに対し、固有数詞は10ごとに言い方が変わるため、覚えにくいといわれています。
早く身につけるためには、日常で数を数えるときに、韓国語に変換する癖をつけるなど意識するのがおすすめです。
【関連記事】韓国語の単語の覚え方は?コツと効果的な勉強法・おすすめアプリを解説
韓国語の数字は2種類ある
一覧表でも紹介した通り、韓国語の数字の数え方には、下記の2種類があります。
- 漢数詞
- 固有数詞
それぞれについて詳しく解説していきます。漢数詞と固有数詞の違いを理解せずに韓国語を話すのは難しいので、ぜひ参考にしてください。
漢数詞
漢数詞は、日本語の「いち、に、さん」にあたる数え方です。
その名の通り、漢数字に由来するもので、3の漢数詞である삼(サム)や9を意味する구(ク)など、日本語の数字と発音が近いものもあります。
また、漢数詞は0から大きな数字まですべての数字を表すことができます。
固有数詞
固有数詞は、日本語の「ひとつ、ふたつ、みっつ」にあたる数え方です。
99までしかなく、100以降の数え方は漢数詞と同じです。
一の位が1〜4の数字、もしくは20の後ろに助数詞が来る場合、固有数詞が下記のように変形します。
1の場合
하나(ハナ)→한(ハン)
例:
【1匹】
한머리(ハンマリ)
2の場合
둘(トゥル)→두(トゥ)
例:
【2名】
두명(トゥミョン)
14の場合
열넷(ヨルレッ)→열네(ヨルレ)
例:
【14個】
열네개(ヨルレゲ)
20の場合
스물(スムル)→스무(スム)
【20歳】
스무살(スムサル)
この固有数詞の変形が起こるのは、一の位が1〜4の数字と20のみなので、丸暗記するのがおすすめです。
韓国語の数字の使い分け
漢数詞と固有数詞には、下記のように明確な使い分けがあります。
- 漢数詞:年月日・値段・長さ・重さなどに使う
- 固有数詞:時刻・年齢・個数・人数・動物の数などに使う
日本語の「いち、に、さん」、「ひとつ、ふたつ、みっつ」とは異なる使い分けをするものもあるので、しっかりと押さえておきましょう。
使い分け①:漢数詞は年月日・値段・長さ・重さなどに使う
漢数詞を使う代表的な場面は、以下の通りです。
- 年月日
- 値段
- 長さ
- 重さ
- 時間(〜分、〜秒)
- 人数(〜人)
ここで注意したいのが、時刻を表現する際、分や秒には漢数詞を使い、〜時にあたる部分には固有数詞を使用する点です。
例:
【9時15分】
아홉시 십오분(アホプシ シボブン)
この使い分けは日本語にはない概念なので、慣れるまでに時間がかかります。時計が目に入るたびに韓国語に変換するなど、日常的に意識しましょう。
漢数詞を使う例(単語)
漢数詞を使う代表的な助数詞の一覧です。
助数詞 | ハングル | |
年月日 | 年月日 | 년(ニョン)월(ウォル)일(イル) |
値段 | ウォン | 원(ウォン) |
長さ | cmmkm | 센티미터(センティミト)미터(ミト)킬로미터(キロミト) |
重さ | gkg | 그램(グレム)킬로그램(キログレム) |
時間 | 分秒 | 분(ブン)초(チョ) |
人数 | 人 | 인(イン) |
具体的な使用例も参考にしてください。
例:
【2004年9月10日】
2004년9월10일(イチョンサニョン クウォルシビル)
【3,000ウォン】
삼천원(サムチョノン)
【50km】
50킬로미터(オシプキロミト)
【17g】
17그램(シプチルグレム)
【1分20秒】
1분20초(イルブン イシプチョ)
【5人分】
5인분(オインブン)
漢数詞を使うパターンはそれほど多くありません。年月日や値段など、日常的によく使うものから覚えていきましょう。
使い分け②:固有数詞は時刻・年齢・個数・人数・動物の数などに使う
固有数詞の代表的な使い方は以下の通りです。
- 時刻(〜時)
- 年齢
- 個数
- 人数(〜名)
- 動物の数
- 枚数
ちなみに、人数を数えるときは基本的に固有数詞を使いますが、20名以上の場合、이십명(イシムミョン)のように漢数詞を使うこともあります。
固有数詞を使う例(単語)
固有数詞を使う代表的な助数詞の一覧です。
助数詞 | ハングル | |
時刻 | 時 | 시(シ) |
年齢 | 歳 | 살(サル) |
個数 | 個 | 개(ゲ) |
人数 | 名 | 명(ミョン) |
動物の数 | 匹、頭 | 마리(マリ) |
枚数 | 枚 | 장(ジャン) |
具体的な使用例は、下記の通りです。
例:
【10時】
열시(ヨルシ)
【21歳】
스물한살(スムルハンサル)
【6個】
여섯개(ヨソッケ)
【8名】
여덟명(ヨドルミョン)
【5匹】
다섯마리(タソッマリ)
【2枚】
두장(トゥジャン)
韓国語にも、日本語同様たくさんの種類の助数詞があります。固有数詞とセットでたくさんの助数詞も覚えましょう。
韓国語の数字を使った例文
ここからは、韓国語の漢数詞、固有数詞、その両方を使った例文を紹介します。
どれも日常生活でよく使う表現なので、ぜひ自分でも例文を作る練習をしてみてください。
漢数字を使った例文
漢数字を使った例文を4つ紹介しています。使い方の参考にしてみてください。
例:
【私の電話番号は、123-4567-8910です】
제 전화번호는 123-4567-8910입니다
(チェ ジョナボノヌン イルイサム サオユクチル パルクシビムニダ)
【サムギョプサルを2人前ください】
삼겹살 2인분 주세요
(サムギョプサル イインブン チュセヨ)
【私の誕生日は2005年4月16日です】
제 생일은 2005년4월16일입니다
(チェ センイルン イチョンオニョン サウォル シンニュギリムニダ)
【3,500ウォンです】
3,500원입니다
(サムチョンオベゴニムニダ)
固有数詞を使った例文
固有数詞を使った例文を4つ紹介します。
例:
【私は25歳です】
저는 25살입니다
(チョヌン スムルタソッサリムニダ)
【これを5つください】
이거 다섯개 주세요
(イゴ タソッケチュセヨ)
【ソジュを2杯飲みました】
소주를 2잔 마셨습니다
(ソジュルル トゥジャン マショッスムニダ)
【弟が2人います】
남동생이 2명 있어요
(ナムドンセンイ トゥミョン イッソヨ)
漢数字と固有数詞両方を使った例文
漢数字と固有数詞両方を使った例文を2つ紹介します。使い分け方の参考にしてください。
例:
【午前8時15分に起きました】
오전 8시 15분에 일어났습니다
(オジョン ヨドルシ シボブネ イロナッスムニダ)
【午後1時30分までに来てください】
오후 1시30분까지 와주세요
(オフ ハンシ サムシップンッカジ ワジュセヨ)
文章にすると一気に難易度が上がりますが、数字は会話に欠かせない要素なので、たくさん話して身につけましょう。
【関連記事】韓国語の発音は難しい?母音・子音・発音変化のルールや上達のコツを解説!
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各機能について、詳しく説明していきます。
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まとめ:韓国語の数字は漢数詞と固有数詞を10まで暗記することから始めよう
本記事では、韓国語の数の数え方には、漢数詞と固有数詞の2種類があると解説しました。
漢数詞と固有数詞の代表的な使い分けには、下記のようなものがあります。
- 漢数詞:年月日・値段・長さ・重さなどに使う
- 固有数詞:時刻・年齢・個数・人数・動物の数などに使う
韓国語の数字は一見ややこしいように感じますが、慣れれば自然と使いこなせるようになります。
韓国語の数字をマスターすると表現の幅がぐんと広がるので、必ず押さえておきたいところです。
まずは漢数詞と固有数詞を1〜10までしっかりと覚えて、徐々に使いこなせるようになりましょう。
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