日常生活のなかには、数字を使う機会がたくさんあります。
買い物や公共交通機関を利用するときだけでなく、時間をたずねるとき、タクシーでホテルに戻るとき、電話番号、パスポート番号など、いろいろな場面で数字を伝えたり、耳にすることがあるでしょう。
とくにスペインでは、バスやメトロのアナウンスは行き先を省略し、番号だけで案内されることがよくあります。そんな時、スペイン語で数字を数えることができれば、とても便利ですよね。
この記事では10年以上スペインで暮らし、現地企業で働いた筆者が、日常生活でよく使う基本的な数字と、様々なシチュエーションごとの言い方を紹介したいと思います。
スペイン語数字 つづりと読み方|100まで
まずは1～100までの基本的な数字を紹介します。
【0】
cero（セロ）
【1】
uno/una（ウノ/ウナ）
【2】
dos（ドス）
【3】
tres（トレス）
【4】
cuatro（クアトロ）
【5】
cinco（シンコ）
【6】
seis（セイス）
【7】
siete（シエテ）
【8】
ocho（オチョ）
【9】
nueve（ヌエベ）
【10】
diez（ディエス）
【11】
once（オンセ）
【12】
doce（ドセ）
【13】
trece（トレセ）
【14】
catorce（カトルセ）
【15】
quince（キンセ）
【16】
dieciséis（ディエシセイス）
【17】
diecisiete（ディエシシエテ）
【18】
dieciocho（ディエシオチョ）
【19】
diecinueve（ディエシヌエベ）
【20】
veinte（ベインテ）
【21】
veintiuno（ベインティウノ）
【22】
veintidós（ベインティドス）
【23】
veintitrés（ベインティトレス）
【24】
veinticuatro（ベインティクアトロ）
【25】
veinticinco（ベインティシンコ）
【26】
veintiséis（ベインティセイス）
【27】
veintisiete（ベインティシエテ）
【28】
veintiocho（ベインティオチョ）
【29】
veintinueve（ベインティヌエベ）
【30】
treinta（トレインタ）
【31】
treinta y uno（トレインタ・イ・ウノ）
【32】
treinta y dos（トレインタ・イ・ドス）
【33】
treinta y tres（トレインタ・イ・トレス）
…
【40】
cuarenta（クアレンタ）
【41】
cuarenta y uno（クアレンタ・イ・ウノ）
…
【50】
cincuenta（シンクエンタ）
【60】
sesenta（セセンタ）
【70】
setenta（セテンタ）
【80】
ochenta（オチェンタ）
【90】
noventa（ノベンタ）
【100】
cien（シエン）
スペイン語の発音は、日本語のローマ字読みとほぼ同じなので、基本的には綴りの通りに読めば問題ありません。ただしquiとqueは、qui（キ）、que（ケ）と読みます。
日本語のカキクケコをスペイン語の綴りで表すと、ca（カ）、qui（キ）、cu/qu（ク）、que（ケ）、 co（コ）となります。
そのほか、zは日本語のサシスセソと同じ発音です。
スペイン発祥の衣料ブランドZaraは、スペイン語では「サラ」と呼ばれています。
また2桁の数字は、10の位と1の位を「～と」を意味する接続詞のy（イ）で繋いで言い表します。
例えば31の場合はtreinta y uno（トレインタ・イ・ウノ）で「30と1」、78だとsesenta y ocho（セセンタ・イ・オチョ）で「70と8」という言い方をするので、１～10までの数字と10の位のそれぞれの呼び方を覚えておけば、30以上の全ての2桁の数字に応用可能です。
ただし、11～15は特別な変化をするので、これだけは個別に覚えておきましょう。
16～29も特別な変化のように見えますが、もともとは30以上の数字と同じ形から派生したものです。
【16】
diez y seis（ディエス・イ・セイス）→ dieciséis（ディエシセイス）
【17】
diez y siete（ディエス・イ・シエテ）→diecisiete（ディエシシエテ）
【18】
diez y ocho（ディエス・イ・オチョ）→dieciocho（ディエシオチョ）
【19】
diez y nueve（ディエス・イ・ヌエベ）→diecinueve（ディエシヌエベ）
【21】
veinte y uno（ベインテ・イ・ウノ）→veintiuno（ベインティウノ）
【22】
veinte y dos（ベインテ・イ・ドス）→veintidós（ベインティドス）
…
スペイン語の数字 つづりと読み方｜100以上
次にスペイン語の100以上の数字を紹介します。
100～900
【100】
cien（シエン）
【101】
ciento uno（シエント・ウノ）
【199】
ciento noventa y nueve（シエント・ノベンタ・イ・ヌエベ）
【200】
doscientos（ドシエントス）
【300】
trescientos（トレシエントス）
【400】
cuatrocientos（クアトロシエントス）
【500】
quinientos（キニエントス）
【600】
seiscientos（セイシエントス）
【700】
setecientos（セテシエントス）
【800】
ochocientos（オチョシエントス）
【900】
novecientos（ノベシエントス）
100はcien（シエン）ですが、101以上の100の数はciento（シエント）になるので注意しましょう。
また200以降は「100」が複数あるという考え方なので、全て複数形のcientos（シエントス）になります。
1兆まで
次に千から兆までの単位を紹介します。
【1千】
1.000 mil（ミル）
【1.101】
mil ciento uno（ミル・シエント・ウノ）
【1.999】
mil novecientos noventa y nueve（ミル・ノベシエントス・ノベンタ・イ・ヌエベ）
【2.000】
dos mil（ドス・ミル）
【1万】
10.000 diez mil（ディエス・ミル）
【10万】
100.000 cien mil（シエン・ミル）
【100万】
1.000.000 un millón（ウン・ミジョン）
【1000万】
10.000.000 diez millones（ディエス・ミジョネス）
【1億】
100.000.000 cien millones（シエン・ミジョネス）
【10億】
1.000.000.000 mil millones（ミル・ミジョネス）
【100億】
10.000.000.000 diez mil millones（ディエス・ミル・ミジョネス）
【1000億】
100.000.000.000 cien mil millones（シエン・ミル・ミジョネス）
【1兆】
1.000.000.000.000 un billón（ウン・ビジョン）
※英語のbillion（ビリオン）は10億ですが、スペイン語のbillón（ビジョン）は兆の位を表すので注意しましょう。
基本的に3桁ごとの区切りで名前も変化していきます。
mil（ミル）の位のみ2000以降も単数形ですが、それ以外の単位は複数形になります。
例）
「100万」un millón（ウン・ミジョン）→「200万」dos millones（ドス・ミジョネス）
「1兆」un billón（ウン・ビジョン）→「2兆」dos billones（ドス・ビジョネス）
スペイン語の数字｜小数
スペイン語の少数は、スペインではコンマ「,」、中南米ではピリオド「.」で区切ります。
読み方は「コマ」もしくは「コン」になります。
例）
【0.2】
cero coma/con dos（セロ・コマ/コン・ドス）
スペイン語の数字｜分数
【1/2】
un medio（ウン・メディオ）
【1/3】
un tercio（ウン・テルシオ）
【1/4】
un cuarto（ウン・クアルト）
【1/5】
un quinto（ウン・キント）
【1/6】
un sexto（ウン・セスト）
【1/7】
un séptimo（ウン・セッティモ）
【1/8】
un octavo（ウン・オクタボ）
【1/9】
un noveno（ウン・ノベノ）
【1/10】
un décimo（ウン・デッシモ）
分子は数字の基本形を使います。分子が2以上の場合、分母は複数形になります。
例）
【2/3】
dos tercios（ドス・テルシオス）
【3/4】
tres cuartos（トレス・クアルトス）
スペイン語の数字｜日常会話での使い方
実際にどのように数字を表現するのか、よく使うフレーズとあわせて解説していきます。
日常会話①：電話番号
電話番号は、El número de teléfono（エル・ヌメロ・デ・テレフォノ）と言います。
電話番号を伝えるときは、数字を1桁ずつ読み上げていくことが多いですが、人によっては2桁ずつ数える場合もあります。
例えば、634-57-89の場合
Seis tres cuatro, cinco siete, ocho nueve（セイス・トレス・クアトロ、シンコ・シエテ、オチョ・ヌエベ）と言う場合と、seis treinta y cuatro, cincuenta y siete, ochenta y nueve（セイス、トレインタ・イ・クアトロ、シンクエンタ・イ・シエテ、オチェンタ・イ・ヌエベ）と言う場合がありますが、どちらを使っても構いません。
日常会話②：時間
時間の表現は、時と分をそれぞれ数字の基本形で言い表します。
「時」はhora（オラ）、「分」はminuto（ミヌート）といいます。
hora（オラ）は女性名詞なので、「時」を表現するときは数字の女性形を使う必要がありますが、性別変化のある数字は「1」uno/una（ウノ/ウナ）のみですので、1時台の表現だけ注意しましょう。
「〇〇時です」というフレーズは、Ser動詞の複数形Son（ソン）＋定冠詞の女性形複数las（ラス）を数字に加えて表現します。
例）
【4時10分です】
Son las cuatro y diez（ソン・ラスクアトロ・イ・ディエス）
※1時台の場合のみSer動詞の単数形Es（エス）と定冠詞の女性形単数la（ラ）を使います。
例）
【1時50分です】
Es la una y cincuenta（エス・ラ・ウナ・イ・シンクエンタ）
午前・午後を区別するときは、「午前」por la mañana（ポル・ラ・マニャーナ）/「午後」por la tarde（ポル・ラ・タルデ）を付け加えます。
例えば午前9時8分の場合は、nueve y ocho por la mañana（ヌエベ・イ・オチョ・ポル・ラ・マニャーナ）、午後9時8分の場合、nueve y ocho por la tarde（ヌエベ・イ・オチョ・ポル・ラ・タルデ）となります。
そのほか、15分、30分は数字の基本形を使う場合と、1/4、1/2など分数表現を使う場合があります。
例）
【3時15分】
tres y cincuenta（トレス・イ・シンクエンタ）もしくはtres y cuarto（トレス・イ・クアルト）
【3時30分/3時半】
tres y treinta（トレス イ トレインタ）もしくは tres y media（トレス・イ・メディア）
45分～59分ごろまでの間は、「〇〇分前」という表現で表すことが一般的です。
例）
【3時45分（＝4時15分前）】
cuatro menos cuarto（クアトロ・メノス・クアルト）
【5時58分（＝6時2分前）】
seis menos dos（セイス・メノス・ドス）
日常会話③：日付
日付は基本的に、男性定冠詞を伴った数字の基本形で表します。
例）
【7月15日】
el 17 de julio（エル・ディエシシエテ・デ・フニオ）
【10月1日】
el 1 de octubre（エル・ウノ・デ・オクトゥーブレ）
日常会話④：年齢
年齢も数字の基本形で表します。年齢を表現する場合、定冠詞は必要ありません。
例）
【私は25歳です。】
Tengo veinticinco años. （テンゴ・ベインティシンコ・アーニョス）
【私の息子は1歳です。】
Mi hijo tiene un año.（ミ・イホ・ティエネ・ウン・アーニョ）
まとめ
スペイン語の数字は英語とずいぶん違うので、最初は戸惑うかもしれませんが、まず1～10まで数えることができれば、日常生活で困ることはほとんどありません。
もし100まで覚えることができれば、買い物や基本的な手続きは怖いものなしです！
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