旅行の時に使える便利なフレーズを覚えておきたい!
フランス語は話せないけど、ネイティブと簡単なコミュニケーションを取ってみたい。

そんな方のために、フランス在住歴あり・フランス語学習歴10年以上の筆者が、日常会話から旅行で使えるものまで、フランス語の便利な例文をご紹介します。
レストランショッピングなどでのやりとりに使える表現も、シーン別に分かりやすくまとめています。

これらの例文を覚えておけば、旅行や日常会話がよりスムーズで楽しくなること間違いなし。

お手軽に使える、便利なフランス語フレーズを知りたい人は必見です!

フランス語の会話で使える例文【挨拶】

フランス人は、挨拶をとても大切にしています。
フランスで過ごしていると、知人・他人問わず、挨拶をする場面にたくさん遭遇するでしょう。

だからこそ、挨拶の表現を身につけることは、フランス人とのコミュニケーションにおいて大切なことなのです。
挨拶をきちんと出来ないだけで、「失礼な人だ!」という印象を与えてしまうこともあります。

ここでは、日常会話でよく使う挨拶の表現をご紹介します。
ここで紹介する挨拶や返答は、どんな場面でも使えるフランス語の基本&必須フレーズばかりです。

ちなみに、カタカナ表記している発音は、日本語の発音にあえて置き換えた場合の表記であり、実際のフランス語の発音とは異なる場合があります。

挨拶①:こんにちは、こんばんは

【こんにちは】
Bonjour(ボンジュール)

【こんばんは】
Bonsoir(ボンソワール)

フランス語で「こんにちは」は「Bonjour」と言います。
「Bonjour」は、朝起きてから日が沈む夕方頃まで使える挨拶です。
もちろん「おはようございます」も、同じ「Bonjour」です。

反対に、日が沈んだ夕方以降は「Bonsoir」と言います。英語の「Good evening」にあたる言葉です。

フランスでは、エレベーターで他人と乗り合わせた時やお店に入る時などに、必ず挨拶をする習慣があります。
特にお店に入る時に挨拶を言わないと、店員にとても無遠慮な印象を与えてしまいます。
ぜひ、勇気を出して「Bonjour」、「Bonsoir」と言いましょう。

挨拶②:はじめまして

【はじめまして】
Enchanté(e)(アンシャンテ)

フランス語の「はじめまして」は、「Enchanté(e)」です。
この言葉自体に「よろしくお願いします」という意味合いがあるので、初対面の人との挨拶にとても便利です。

ちなみに、「Enchanté(e)」は、話し手が男性か女性かで綴りが変わります。
発言者が男性の場合は「Enchanté」、女性の場合は「Enchantée」となり、後末にeが付きます。
発音はどちらも同じ「アンシャンテ」なので、綴りを書く時にだけ少し気をつけましょう。

挨拶③:お願いします

【お願いします】
S’il vous plaît(スィル・ヴ・プレ)

フランス語で「お願いします」は、「S’il vous plaît」と言います。
このフレーズを使えば、相手に物事を丁寧にお願いすることができます。

この言葉には「(物などを)ください」という意味もあるため、レストランやショッピングなどでも使えます。
例えば、注文したいメニューや買いたいものを指差して「S’il vous plaît」と伝えれば、購入の意思を伝えることができます。

挨拶④:ありがとう

【ありがとう】

  • Merci(メルスィー)
  • Merci beaucoup(メルスィー・ボクー)

フランス語で「ありがとう」は、「Merci」または「Merci beaucoup」と言います。
英語の「Thank you」と「Thank you very much」にあたる表現です。
「Merci」に比べ、「Merci beaucoup」はより丁寧な表現になります。

フランスでは、お店を出る時に「Merci」などの感謝の言葉を店員に伝える習慣があります。
この記事を読んでいるあなたも、ぜひ「Merci」を使ってみてください。

挨拶⑤:ごめんなさい

フランス語では、使用場面謝罪のレベル感によって「ごめんなさい」の表現が異なります。

【ごめんなさい】

  • Pardon(パルドン)
  • Excusez-moi(エクスキュゼ・モワ)
  • Je suis désolé(e)(ジュ・スイ・デゾレ)※男性はdésolé、女性はdésoléeとなる(発音は同じ)

一つ目のフレーズは「Pardon」。
人に軽くぶつかってしまった時道を開けてほしい時など、咄嗟に「すみません!」「失礼!」と言いたい時に使う表現です。
人の話が聞き取れなかった時に、「なんて言ったの?」という意味で「Pardon?」と語尾を上げて使うこともあります。

次の「Excusez-moi」は、英語の「Excuse me」と同じ意味です。
人を呼び止めたい時や、何かお願いをしたい時に使える表現です。

最後の「Je suis désolé(e)」は、しっかりと謝りたい時に使います。英語の「I’m sorry」にあたる言葉です。
自分自身の過失や不注意について謝りたい時などは、このフレーズを使いましょう。

挨拶⑥:またね

【またね】
À bientôt(ア・ビヤント)

フランス語の「またね」は、「À bientôt」です。

日本語に「また明日」「後でね」といった様々な「またね」の表現があるように、フランス語にも多くの表現があります。
その中でも「À bientôt」は、次に会う日時などが未定の場合にも使える便利なフレーズです。
「また会いましょうね」というポジティブなニュアンスを含みます。

覚えておくと、別れ際のやり取りがスムーズになる一言ですね。

挨拶⑦:さようなら

【さようなら】
Au revoir(オー(ル)ヴォアー(ル)) ※(ル)はほぼ聞こえない

フランス語で「さようなら」は、「Au revoir」と言います。
ネイティブの発音でも「r」の音がほとんど聞こえないため、「オーヴォアー」のように発音しても伝わることが多いです。

お店の入退店時に店員に挨拶をするのがフランスの慣習ですが、この「Au revoir」もお店を出る時に使える挨拶です。
以下のように言うと、より丁寧な表現になります。

【ありがとう。さようなら】
Merci, au revoir(メルスィー・オー(ル)ヴォアー(ル))

【良い1日を。さようなら】
Bonne journée, au revoir(ボン・ジュルネ・オー(ル)ヴォアー(ル))

フランス語の会話で使える例文【レストラン】

次はレストランで使える表現をご紹介します。

レストランでは注文お会計など、店員とのやり取りが発生する機会も多くあります。
だからこそ、「こういう時にどう言うんだろう?」と、悩む場面も多いのではないでしょうか?

ぜひこの機会に、レストランで役立つフレーズをまる覚えしてしまいましょう!

レストラン①:~人です

【〜人です】※来店人数を伝える時
On est 〜personnes(オネ〜ペルソン)

レストランに入ったらまず確認されるのが、来店人数でしょう。
フランス語で「〜人です」と伝えるには、「On est 〜personnes」と、〜の部分に人数に当たる数字を入れて伝えます。
例えば、2名の場合は「On est deux personnes(オネ・ドゥ・ペルソン)」と言います。

ただし、「1人です」と伝える場合は、以下の表現がより自然です。

【1人です】

  • Tout seul(トゥ・スル)※男性の場合
  • Toute seule(トゥットゥ・スル)※女性の場合

ちなみに、フランス語の1〜10の言い方は以下の通りです。
1:un(e)(アン/ユヌ)※男性形・女性形で変化する
2:Deux(ドゥ)
3:Trois (トロワ)
4:Quatre(キャトル)
5:Cinq(サンク)
6:Six (スィス)
7:Sept (セット)
8:Huit (ユイット)
9:Neuf (ヌフ)
10:Dix(ディス)

レストラン②:〇〇の名前で予約しています

【〇〇の名前で予約しています】
J’ai une réservation au nom de ○○(ジェ・ユヌ・レゼルヴァスィオン・オ・ノム・ドゥ・○○)

事前にネットや電話などで予約をしている場合は、入店時にこの一言を伝えると、スムーズに案内してもらえるでしょう。

フレーズは少し長いですが、入店時のスムーズなやり取りのためには、覚えておいて損はない例文です。

レストラン③:注文は以上です

【注文は以上です】
C’est tout(セ・トゥ)

レストランで、注文を全て伝え終わった時の表現がこちら。「これで全部です」という意味になります。2語で終わる、とっても簡単なフレーズです。

店員側から、「以上でよろしいですか?」を意味する「Ça sera tout?(サ・スラ・トゥ?)」と確認されることもあります。その場合は「Oui, c’est tout(ウィ・セ・トゥ)」と答えれば、スムーズに注文を終えられます。

レストラン④:おいしいです

【おいしいです】
C’est bon(セ・ボン)

日本でもよく耳にするフランス語なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

「とっても美味しいです」と、より強調して伝えたい時などは、「C’est très bon(セ・トレ・ボン)と言うこともできます。

レストラン⑤:お手洗いはどこですか?

【お手洗いはどこですか?】
Où sont les toilettes?(ウ・ソン・レ・トワレットゥ?)

旅行でも日常会話でもよく使うフレーズなので、ぜひ覚えておきたいですね。
そして、お手洗いの場所を教えてもらった時には、ぜひ「Merci」とお礼を伝えることを忘れずに。

ちなみに、フランスは基本的にトイレは有料です。
トイレに行くために小銭が必要になることが多いので、ぜひコインのご用意を忘れずに。

レストラン⑥:お会計をお願いします

【お会計をお願いします】
L’addition s’il vous plaît(ラディッション・スィル・ヴ・プレ)

フランスのレストランは、テーブルでお会計をする場合がほとんどです。
そのため、店員をテーブルまで呼んでお会計をお願いしなければいけません。その時に使うのがこのフレーズです。

「L’addition」がお会計、「s’il vous plaît」が「お願いします」を意味します。

レジに行って会計をする日本式とは異なるからこそ、覚えておく必要のあるフレーズと言えます。

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フランス語の会話で使える例文【ショッピング】

続いては、ショッピング編

買い物では、店員に値段を確認したり店員側から接客を受けたりと、なにかとやり取りが発生します。
今回は、そんな時に役立つフレーズをまとめてみました。

より満足したショッピングのためにも、ぜひ覚えておきたい例文ばかりです。

ショッピング①:これは何ですか?

【これは何ですか?】
Qu’est ce que c’est?(ケ・ス・ク・セ?)

商品の使用用途やそのもの自体が何なのかわからない時は、「Qu’est ce que c’est?」と質問してみましょう。
もちろん、ショッピングに限らず幅広く使えます

発音もしやすく、カタカナ発音でもネイティブに伝わりやすいフレーズです。
コミュニケーションのきっかけにもなるので、ぜひ積極的に使ってみましょう。

ショッピング②:これはいくらですか?

【これはいくらですか?】
Combien ça coute?(コンビアン・サ・クートゥ?)

より簡単に、「C’est combien?(セ・コンビアン?)」と言うこともできます。

しかし、この質問はできるけど、フランス語で値段を聞き取るのが難しい、という人もいるでしょう。そんな時は、紙に値段を書いてもらうのがおすすめです。

ショッピング③:いいえ、結構です

【いいえ、結構です】
Non merci(ノン・メルスィ)

店員さんに商品を薦められたけど、買いたくない…。そんな時に使えるのが「Non merci」です。
「Non merci」と言いながら首を横に振ると、はっきりと断りの意思を伝えられます。

しかし、言い方次第では少し冷たい印象に受け取られることも。
次のような言い方であれば、より丁寧な断りの表現になります。

【いいえ、ありがとう。大丈夫です!】
Non merci. C’est bon!(ノン・メルスィ・セ・ボン!)

【いいえ、ありがとう。優しいですね!】
Non merci. C’est très gentil!(ノン・メルスィ・セ・トレ・ジャンティ!)

フランス語の会話で使える例文【駅・空港・バス】

最後にご紹介するのが、駅や空港バスなどの移動時に使える例文です。

見知らぬ土地を移動する時には、分からないことも多く出てきます。
間違った電車に乗ってしまったり、目的のバス乗り場が見つからなかったり…。

そういったトラブルをできる限り回避するためにも、ここで紹介する例文を使って、より快適な旅行を過ごせるように準備しましょう。

駅・空港①:〇〇行きの電車はどこから発車しますか?

【〇〇行きの電車はどこから発車しますか?】
D’où part le train en direction de ○○?(ドゥ・パール・ル・トラン・オン・ディレクスィオン・ドゥ ○○?)

どこのホームから自分たちの電車が出るのかわからない時など、このフレーズを駅員に伝えて、正しいホームを教えてもらいましょう。
ちなみに、初対面の人に質問をする場合は、必ず「Excusez-moi」と丁寧に声を掛けてから質問しましょうね。

飛行機やバスは以下のフレーズを使うと自然です。

【このチケットの飛行機には、どこから乗ればいいですか?】
Où est-ce que je peux prendre ce vol?(ウ・エスク・ジュ・プ・プランドル・ス・ヴォル?)

【〇〇行きのバスはどこから発車しますか?】
D’où part le bus pour ○○?(ドゥ・パール・ル・ビュス・プール ○○?)

駅・空港②:〇〇行きの電車は何時に発車しますか?

【〇〇行きの電車は何時に発車しますか?】
À quelle heure le train en direction de ○○ partira-t-il?(ア・ケルール・ル・トラン・オン・ディレクスィオン・ドゥ ○○・パルティラティル?)

少し長いフレーズですが、正しい答えをもらうために覚えておきたいフレーズです。
ちなみに、飛行機やバスも同じ表現を使って質問できます。

【○○行きの飛行機は何時発ですか?】
À quelle heure l’avion en direction de ○○ partira-t-il?(ア・ケルール・ラビオン・オン・ディレクスィオン・ドゥ ○○・パルティラティル?)

【○○行きのバスは何時発ですか?】
À quelle heure le bus en direction de ○○ partira-t-il?(ア・ケルール・ル・ビュス・オン・ディレクスィオン・ドゥ ○○・パルティラティル?)

駅・空港③:〇〇には何時に到着しますか?

【○○には何時に着く予定ですか?】
Quand le train arrivera-t-il à ○○?(カン・ル・トラン・アリブラティル・ア ○○ ?)

到着時刻を確認したい時に使うフレーズになります。
飛行機やバスの場合は、「le train(電車)」の部分を変えて、以下のように言います。

【○○には何時に着く予定ですか?(飛行機)】
Quand l’avion arrivera-t-il à ○○ ?(カン・ラビオン・アリブラティル・ア ○○ ?)

【○○には何時に着く予定ですか?(バス)】
Quand le bus arrivera-t-il à ○○ ?(カン・ル・ビュス・アリブラティル・ア ○○ ?)

駅・空港④:この電車は〇〇駅に停まりますか?

【この電車は〇〇駅に停まりますか?】
Est-ce que ce train s’arrête bien à la gare de ○○?(エスク・ス・トラン・サレット・ビアン・ア・ラ・ガール・ドゥ ○○?)

バスの場合は、以下のようなフレーズになります。

【このバスは〇〇に停まりますか?】
Est-ce que ce bus s’arrête bien à ○○?(エスク・ス・ビュス・サレット・ビアン・ア ○○?)

まとめ

いかがでしたか。今回はたくさんの例文をご紹介しましたが、どれも旅行や日常生活でとてもよく使うフレーズばかりです。

フランス語の文法などを一から勉強するのは、時間がかかり大変です。
まずはここで紹介したフレーズを覚えて、必要なコミュニケーションを効率的に取れるようにしましょう。
使ったフレーズが相手に伝わると、あなたの自信にも繋がるはずです。

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